[Keyの音/光坂高校演劇部]CLANNAD #11 放課後の狂想曲なんでやねん[社团活动第十一回签名放出]|『动漫主题讨论区』 - 『漫游』酷论坛

ここは…どこだろう？
どこからか、音が聞こえる。
聞いたことのない音。
それなのに、懐かしい音。
ぎよぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉ～ん。

朋也「………」
ことみ「漫才師養成学校に合格するために、ヴァイオリンを練習しているの」
朋也「いや、いくら何でもその設定は無理があるだろ」
ことみ「ヴァイオリン漫談なの」
朋也「…なるほど、新ジャンルだな」
ことみ「♪だんごの花さけばー、わたしはうれしい～…」

わけのわからない唄を口ずさみながら、ヴァイオリンをかき鳴らすことみ。

朋也「…だんご？」

不吉な予感に振り向くと、そこには古河がいた。
大きな鍋で、何かをぐつぐつ煮込んでいる。

朋也「その鍋はなんだよ？」
古河「パンを煮ているんです」
朋也「なんでパンなんか煮るんだよっ！？つーか、その鍋なんか臭うぞ。ぜったいヤバそうな臭いだぞ」
古河「今晩から、だんごたちが恋を始めるんです」

床に置かれた箱の中を、うっとりと覗き込む。

朋也「うわっ…」

箱ではびっしりとだんごがうごめいていた。
パンの煮汁をひしゃくですくっては、愛するだんごたちにばしゃばしゃかける古河。
見る見るうちにぐったりとなり、どす黒く変色していくだんご大家族。

古河「あっ。だんごたちが…」

一家全滅の惨状に、右往左往する古河。
あまりにも異様な展開だった。
俺の頭はどうかしちまったのか？
古河の隣では、藤林が何やらトランプで占っている。
しゅつしゅつしゅつ。
ぱらぱらぱら…
カードを床にぶちまけ、のろのろと並べ直す。

椋「………」
椋「わかりました」
椋「占いの結果、岡崎さんは分裂症と診断されました」
朋也「誰が分裂症だっ！つーかなんで占いでそんなことがわかるんだよっ！」
椋「えと…そんな見方こそが分裂心理というものなんです…」
朋也「………」
杏「ダメよ、椋。そいつはあたしの患者よ」
朋也「…そろそろ登場だろうと思ったけどな」
杏「っていうか、この部屋なーんか臭くない？」
朋也「古河がパンを煮てるせいだな」
杏「パンを煮る香気はじつに人間の心理を不健康にするものなのよ」
朋也「言ってることが意味不明だし、セリフ回しも妙なことになってるぞ」
杏「それもまったくパンを煮る香気のためね」
朋也「つーかこれ夢だろ？夢だよな？いくらおまえらでも、夢でなきゃここまで支離滅裂になるわけ…」
杏「早くうまいものを買ってこないか」
朋也「夢の中でぐらい人の話を聞け～っ！」
椋「あの…すみません、私、病院に行ってみなければなりません…」
朋也「おまえもぜんっぜん話が繋がってないっ！」
古河「だんごたちが、だんごたちがっ」
ことみ「♪みっちーくさをくったーだーんごは～」

ぎよんっぎよんっぎよんっぎよんっ。
ぎょぉおぉおぉお～～んっ。
………。
……。
…。