オーディオテクニカ ATH-AD7
特徴
低域~高域のバランスが良く、フラットな特性
コストパフォーマンスが高い
得意ジャンル
ポップス
ジャズ
多少のシャリ感はありますがフラットで非常にバランスのとれたモデルです。オープンエアーのヘッドホン第一歩として購入されるのであれば間違いなくおすすめです。しかし、世間の評価はあくまでも「実売価格一万円程度」という枠組みの中での評価である事を忘れないで下さい。SENNHEISER「HD-600/580」、AKG「K-501」等を対抗馬に持ってくると、とたんに色あせて聴こえるのも事実です。バイクに例えるなら「NSR250R」といったところでしょうか。原付から乗り換えた方には「おお!すごい速い」と感じると思いますが、決してリッターバイク「YZF-1000、GSX-1000R」にはかないません。そして、一度リッターバイクに乗ったことがある人がNSRに乗っても特に刺激を感じない。そういうのと同じだと感じます。ですので、5000円程度のヘッドホンからステップアップされる方には最適なヘッドホンではないでしょうか。
コストパフォーマンスとバランスの良い音で知られるATH-AD7は偶然の産物的なヘッドホンと言えるかもしれません。
従来、密閉型で貫き通してきたオーディオテクニカは、1999年2月に最初の開放型ヘッドホンであるATH-AD10/AD9の二機種を発売しました。残念なことにATH-AD10/AD9はゼンハイザーやAKGの高級ヘッドホンに比べると音質的にも価格的にも優位点はありませんでした。2000年11月になると、オーディオテクニカはATH-AD10/AD9の廉価版であるATH-AD7/AD5を発売しました。ATH-AD7/AD5の二機種はコストパフォーマンスに優れており、外観も上位機種に見劣りしません。ところが、ATH-AD5(実売価格8000円前後)の価格帯には、性能的にも似たような機種が多く存在するため、ATH-AD5は特筆するような存在ではありません。
このようにオーディオテクニカの開放型ヘッドホンはまだまだ評価が低く、歴史も短いのが現状です。しかし、ATH-AD7は例外的に評価が高く、その音質とコストパフォーマンスの高さで知られています。
実売価格1万円~1万3000円程度の開放型ヘッドホンでここまで音のバランスが良く、装着感も高いレベルにあるものは少ないでしょう。最初は高音がきつく感じますが、普通に数時間聴いているだけで低音もバランス良く出るようになります。もちろん、ゼンハイザーのHD580/600と比較すればレンジと解像度は見劣りしますが、特にジャンルを限定せずにバランス良く使えるところはHD580/600と似ています。
3000円~5000円程度のヘッドホンしか使ったことのない人が使えば、音の良さに感動することは間違いありません。現状では中級開放型ヘッドホンの決定版と言えるでしょう。
AD7を購入する時に注意しなければいけないのは装着感です。
確かにAD7の装着感は高いレベルにありますが、平べったく柔らかいパッドで耳たぶを押さえつけるという変わった方式が採用されています。このため、頭の形状や耳たぶの形状によってはかなり違和感が出ることになります。AD7を試用して違和感を覚えた人は購入を控えた方が懸命かもしれません。違和感があると、パッドと耳たぶの間に隙間が生じている可能性が高く、低音が出ない可能性があるからです。この点は、ゼンハイザーHD600やAKG K501のように耳たぶよりも大きなカップ型のパッドで耳たぶを押さえずに覆う方式の方が優れているでしょう。
ATH-AD7は「オーディオ銘機賞2001」も受賞しています。しかし、オーディオテクニカの他の開放型ヘッドホンの平凡さから推測するに偶然の産物であると言えるでしょう。
ATH-AD10/AD9/AD5も決して悪いヘッドホンではありません。ただ他のメーカーのものと比較すると、凡作としか言えません。ATH-AD7の場合、同一価格帯でライバルがいないというだけだったのではないでしょうか。もちろん、外観や装着感の良さはさすがにオーディオテクニカと言えるものであり、オーディオテクニカにはこのような長所を武器にしてさらなる開放型ヘッドホンの改良を続けて頂きたいものです。
该耳机 获得 2001年 音响产品杰出奖.
该耳机也是几款不用耳机放大器就能好声的一个.
中文介绍
http://www.av-2000.com/news/list.asp?id=233日本官方设计说明
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-ad7.html