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汗死人的同人文章
middle@2002-08-03 13:12
不过不懂日文就可以不汗了
想い
闘いの中で、振り向く事は無い。
狂気と殺戮が渦巻く中へ、独り、切り込んでゆく自分に喜びさえ感じている。
それが、今の自分の全てなのだ。
背後に、銀骨の放った大砲の硝煙の臭いと、全てを焼き尽くさんばかりの煉火を感じながら、肌を火照らせて進む自分がここにいる。
煉骨はそんな蛇骨を援護するかのように、砲を打ち、焼き払う...。
そんな煉骨を信じ、疑いを持った事は一度さえ無い。
いつの頃からだろう、煉骨の視線が自分に注がれている事に気付いたのは。
しかし、大して気に留めた事はない。
色事には、とんと疎い兄貴をかわす事など、蛇骨にとっては造作も無い...。
まるで気付いていないかの様に振る舞い、相手の様子を窺う。
そして、時折、心を弄ぶかのように、相手の体に触れては、突き放す。
そんな事を楽しむかのように、煉骨の肩に手を置いて話し出す。
「煉骨の兄貴、今日のお礼参りは、楽しかったよなぁ。これだけ人を殺るのは久し振りで、ゾクゾクしたぜー。」
「............。」
煉骨は、チラリと蛇骨の掛けた手に目をやると
「返り血を浴びた。流してきます。」
とだけ蛮骨に告げると、その手を振り払うようにしてその場を立ち去った。
「へへっ.......。」
蛇骨はそんな煉骨の背中を見送りながら、自分の中から湧いてくる欲望を感じる。
兄貴なんざ、カンタンに落としてやるさ。
心の中で、そう呟く。
城内に作られた浴室は広く、檜(ヒノキ)の強い薫りで、むせかえるようだ。
湯に体を沈めながら、これから起こるであろう犬夜叉達との闘いに思いを巡らす。
全てが終われば四魂のカケラも自分達の手に入る。
しかし、やみくもに信じる気は無い。
なにより、あの小娘から奪ったカケラも自分の手の中にあるのだ。
ふと、気付くと背後に人の気配がある。
ぎくりとして目をやると、それは湯船の中に、するりと体をすべり込ませてきた。
「一緒に入っても、かまわねえだろ。」
「........蛇骨。」
悪びれる様子もなくほつれた髪をかき上げる。
「何のつもりだ?」
熱くなる自分を否定するかのように立ち上がり、戸口にむかう。
「待てよっ。」
その手を蛇骨が引き留める。
「なっ?]
蛇骨は振り向くように、そして力を込めて煉骨の手を引くと
「オレとやりてぇんだろ。」
煉骨の肩に爪を立てると、胸元に口を近づけて囁く。
その途端、煉骨は、自分の中の一点が熱くなるのを感じていく...。
蛇骨は薄笑いを浮かべると、ゆっくりと煉骨の唇を舐め始める。
浴槽の中に沈み込むようにして煉骨の顔に手をあてて唇を割り、舌を押し入れる。
自分の中に、煉骨を手に入れたい衝動が沸き上がって来るのを感じる。
びちゃびちゃという、唾液をからめる音が浴室に響いていく。
「んんっ...。」煉骨は興奮する蛇骨の体を抱えると強く抱きしめる。
ずっと、見守ってきたあの体が、今、この手の中にある..。
くすっ.....。
蛇骨はそんな煉骨の様子を見て笑いをもらす。
途端に、蛇骨は首を捕まれ、湯の中に引きずり込まれる。
ゴボゴボッ。
高揚した気分がいきなり恐怖へと変わっていく。
しかし、首を放してもらえず、息が出来ずに、水ばかりを飲んでは恐怖に押さえ込まれてしまう。
「ごほっ。ごほっ。」
やっと煉骨の手から解放された蛇骨は咳き込みながら横目で煉骨を見据える。
「後悔するなよ。」
煉骨はそう言い放つと、蛇骨の両手を縄で縛ると、格子に縛り付けた。
両手を高く縛り付けられた蛇骨の体は、熱さで火照り、妖艶な美しさを放っている。
蛇骨刀を操る肩はよけいな脂質をまったく含まず、細い腰からはすらりと長い足が伸びる。
煉骨はそんな姿を目を細めて眺めると、両手の自由が利かない蛇骨の頭を抱えるようにして口づける。
「煉骨の兄貴っ。ほどいてくれよ。痛い。」
蛇骨のため息まじりの願いは聞き入れられない。
びちゃ。びちゃ。
徐々に脇腹に舌をずらして舐め上げていく。煉骨の指先が胸の突起に触れ、舌が這う。
「やだっ...。」
蛇骨は予想出来ない展開に動揺し、感じていく自分を止めることが出来ない。
「嫌だ、はないだろう。誘ったのはお前だ。」
「でもっ、こんなのは嫌だ。外してくれよ。」
「しばらく黙っていろ。じきに喘ぐぜ。」
煉骨の、有無を言わさぬ物言いにすくみながらも、その手が蕊に触れると、それは熱を持ち、赤く濡れた唇からは色めいた声が漏れる。
「ああっ、はっ...兄貴ぃ..。」
煉骨は、蛇骨のものを握り込んで、扱いていく...。
「どうした?陵辱されるのは初めてじゃないだろ。」
辱められても尚、いやらしい声を上げて女のように悶える自分が止められない。
「もっと、乱れちまえよ。」
冷たい瞳で射すくめられ、くちびるから、唾液が滴となってしたたり落ちる。
「あっ....もう、ダメ。」
そうして登りつめようとした蛇骨の蕊から煉骨はいきなり手を離す。
「くっ...。」
苦しそうに悶え打つ蛇骨を見ると、煉骨は愛しそうに目を細める。
「すぐイかれたんじゃ、つまらねえからな。楽しませてやるよ。」
そう言うと自分の中指を蛇骨の口の中に押し込んでかき回す。
「んんっ、な、何すんだよ」
そして、唾液で濡れたその指を、蛇骨の足を開かせると、その中心に押し込んでいく。
「いっ、やめっ。痛いーっ」
悲鳴を上げようとする蛇骨の口を片手でふさぎながら、もう片方の手は容赦なく奥へと滑り込ませて行く。
一度奥まで入った指はゆっくりと引き抜かれ、再び中へと押し込まれる。
ぐちゅ。ぐちゅ。
次第にぬるぬると滑りが良くなり、卑猥な音だけが規則正しく浴室に響き渡る。
「あっ、あっ、ん、やだっ。」
「くくっ。いい、の間違いだろ。」
楽しむように差し入れた指を動かし、2本、そして、もう、1本と指を増やして行く。
その度に、蛇骨は白雉のように口を開け、絶え間ない喘ぎ声を漏らす。
「ああ、ん、もう、許してくれよ、煉骨の兄貴....。もう、イかせてくれよ..。」
懇願する瞳に目をやると、煉骨は自分のそそり立つ物を蛇骨の前に差し出す。
「舐めてみろよ」
もう、何も考えられない。入れられた指に翻弄され、言われるがままに、煉骨のものを喰わえ込む。
「慣れてんじゃないのか?もっと舌を使え。」
束ねた髪を後ろ手に引っ張られ、目をつむる事で陵辱に耐える。
喉の奥まで押し込められるそれに、むせびながらも、懸命に舌を動かす。
煉骨の荒い息と、それを舐める自分の、びちゃびちゃという唾液の音だけしか、聞こえない。
今は、快楽に身を任せる事しか蛇骨には出来なくなっていた。
「くっ....。」煉骨が息を漏らす。
どろり、とした液体が口の中に放たれる。
「ゲホッ。ゲホッ。」
蛇骨はうつろな目をして煉骨を見上げる。
「もう、放してくれよ....。気がすんだろ...。」
煉骨は、縛り上げていた縄をほどいてやる。
しかし、そこにはくっきりと痕が残され、手首は鬱血し、指先には血の気が無い。
蛇骨はその手を抱えるようにして湯船に沈み込んだ。
すると、煉骨はそんな蛇骨の手首をつかむと傷跡を舐め始める。相手の目を見据えて、狂おしい程の所有欲に駆られている。
こいつを、俺の物にしてしまいたい。
薄くてざらざらとした煉骨の舌の感触に、蛇骨の顔が物欲しそうに歪んでいく。
湯船の外に出ると、冷たい空気が熱を奪う。
しかし、蛇骨の熱く火照った体は、一度も放たれていないために、冷気に触れても冷める事はない。
「欲しいんだろう。お前はそんな男だからな。」
煉骨は、恨めしそうに見上げる蛇骨の足を大きく開かせると、再びそそり立った自分の物を押し込み、体を激しく上下させた。
まるで憎んでいるかのように、激しく犯していく。
「んんっ。あっ....。いい....。」
ためらう事無く、感じ入る蛇骨に見入りながら、煉骨も次第に高まって行く。
蛇骨の蕊はびくびくとふるえながら快楽に酔い、絶頂を迎えた。
いつも振り向きはしなかった。
仲間を信じるという行為に命を懸けるのも、人を殺す事も、快楽を求めての事だった。
裏切りによって命を落とす事も、そんな自分にはお似合いだと感じていた。
だが、人の心ほど、手に入れたいと欲するのは何故だろう...。全てをあきらめる覚悟はこの戦国の世では、当たり前の筈なのに、
強い、邪な心ばかりが自分の中で育っていく...。
あんたの手にかかりてえ。快楽の中でそう、思った...。
middle@2002-08-03 13:13
『夜は嫌いじゃない』
夜は嫌いじゃない。
というか、人殺しという職業上、日のあたる世界など歩けないのだから、
それを嫌ってもしょうがない。
別に他に好きなものもない。朝日が似合わないことも知っている。
蛇骨は、その夜をただぼんやりと眺めていた。
住人の死んだ大層な住まいから見える夜空にも、月はなく、無造作にちりばめられ
た
星だけが、人殺しの体についた返り血を、目立たぬ程度に照らしていた。
(…あー、だりぃ…)
寝床を確保するためだけに、襲った屋敷。
だから下調べも何もなく、 七人隊勢ぞろいで来てみれば、何の事はない。
金で手にした平和に酔った、愚か者どもの住まう御所。
大して働くこともなく、あっという間に殺しはすんだ。
一人一部屋ずつ寝所を手に出来たとはいえ、物足りなさから
蛇骨はなかなか寝付けなかった。
体が、まだ暴れたいと、うずいている。
(―――…あいつ、どーしてんだろ?)
ふと、部屋の外に出てみる気になった。
脱げかけた着物をずるずるとひきずりながら、ぺたんぺたんと裸足で廊下を歩く。
あいつなら、きっとまだ眠っていないに違いない。
殺しも好きなら、暴れる事も大好きと言うのは、さしずめ
ケダモノの特長といったところか。
同類と見られるには、少々性格が異なるが、蛇骨のすぐ隣りの部屋に
寝所を取る彼は、それに値する人物だった。
―――ガラッ
「蛮骨の大兄貴っ」
蛇骨はふすまを開けるなり、部屋の中の人物を呼んだ。
「あん?…蛇骨。何だおめぇ、なんか用かよ?」
予想通り、蛮骨はまだ眠っていなかった。
屋敷にあったものらしい杯を手に、酒を飲んでいる。
「ちょおっと寝付けなくってよ」
「は。一人寝の夜が寂しいってか?ここにいた奴ら、一人くらい殺さずとっときゃ良
かったじゃねぇか」
「顔が気に入んなかったんだよ」
蛇骨は自然に蛮骨の横に座り、杯を取り上げて中身を飲む。
「大兄貴こそ、女の一人や二人いたんじゃねーの?」
「んー。居たには居たけどな、顔見た瞬間、舌切って死にやがった」
「へぇ」
蛮骨は蛇骨と違い、女にも興味がある。
かといって、男にないかといえば、それはそれで違うのだが。
「―――蛇骨」
「ん?」
「…おめぇ、何しに来たんだ?」
ふと、蛮骨が聞いた。
蛇骨は言葉を捜す。そういえば、何で来たんだっけ?
「忘れた」
考えるも面倒になって適当に答える。
ただ気が向いたから来てみただけだ。目的があったわけじゃない。
「帰れっての?」
「…別に」
蛮骨がそう答えると、蛇骨は、じゃあいいと言わんばかりに、
足を投げ出してくつろぐ。
彼にとってそれは、別に何も意味のない事だった。が…、
「誘ってんのか?」
「は?」
グイッ!
よけるのが一瞬遅れた。
不覚だった。そんな僅かながらの隙を奪われて、蛇骨は蛮骨に襟元を掴まれ、
乱暴に口付けられて、そばにあった寝床に押し倒された。
「―――…ちょっ、気ぃ…早くねぇ?」
「おめーが気付くのが遅ぇんだよ。だいたい何だ、その格好」
気にしないのは蛇骨のいつものクセだった。
はだけた胸元、あらわになった脚、そこらからのぞく、まるで口付けの痕のような
返り血の赤い斑点。
「煉骨のやつでも見てやがったら、おめぇ今ごろ犯されてんぞ」
「や…大兄貴がやってるのも十分…」
「るせぇ」
息をする間もないような、荒々しい口付け。
その勢いに、さすがの蛇骨も動揺する。
「ちょ…っ、待てって!俺そのつもりじゃなかったから、準備してねぇし…」
「構うかよ」
「いや、俺が構―――」
「黙れ」
グッ!
「痛っ…!」
蛮骨は抵抗する蛇骨の両手首を、そばにあった布で巻き上げ、
動きを封じた。
「邪魔すんなよ」
「…って、おい!」
「泣き言なんか漏らすんじゃねぇぞ?こんな夜に来た、お前が悪い」
蛇骨は縛られた両手を捕まえられながら、後悔した。
こういった状況になる事を、予期していなくもなかったし、期待していなくもなか
ったが、
経験から言って判っている。
自分より先に“その気”になった蛮骨は、もはや手がつけられないのだと。
はぁ…っ は…っ
乱れた呼吸が、自分の耳にまで届く。
それがひどく気に入らない。誰かにそれを、させられているということは、
自分が相手に劣勢な態度を、取らされているという事だから。
ただ蛇骨は、それに逆らうすべを持たなかった。
「あ…っ!兄…貴…っ、ちょっと…」
「なぁに色っぽい声なんか出してんだ?」
挑発するように蛮骨が耳元で囁く。
しかしその手は休むことなく、蛮骨の下半身を攻めている。
「や…ぁっ…」
「ほら、逃げんなよ。まだだろ?」
「…つーか、これ…っ」
「あん?」
「これ…!手ぇ…っ」
怯えるように途切れ途切れに口にする言葉は、いつもの蛇骨らしくない。
それだけで十分官能的に聞こえるが、蛮骨はそれの指し示す先を見てニヤリと笑っ
た。
「…あぁ、それか」
さっき縛り上げた手首が、赤くアザになっている。
「いいかげん…っ、取ってくれよ…!」
「気になんのか?お断りだぜ。また暴れるだろ」
「そんな事しな…あっ!」
悶えるように体をピクンと震わす。
どうやら限界もすぐ近くか。
「さて、どうするか…な」
蛮骨は嬉しそうに蛇骨に背中に唇を這わせた。
来た時以上に乱れた着物は、かろうして肌に被さっているだけのような状態だ。
舌だけで下半身に向かって舐めていっても、簡単にずりおちる。
「や…っ、もう…」
蛮骨の手の中で、蛇骨のそれが強く反応する。
「兄貴…っ!なぁ…!」
「何だよ?別に堪えろなんて言った覚えはねぇぜ。好きにしろよ」「…あぁ…っ!」
縛られた手首の神経まで、すべてがどこかに消え去っていく。
声を出すのも、動けないのも、されるがままの状態に、蛇骨は従うしかなかった。
…はぁ…っ は…っ あ…
「いつもより、勢い増してんじゃねぇの?」
指先に絡みついた液体をもてあそびながら、蛮骨がせせら笑う。
「も…冗談じゃねぇ…」
蛇骨は口を使って手首の布を取ろうとする。
「おーっと、なに勝手にしてやがる?」
「はずさせろって…!これのせいで…」
「イイんだろ?」
返事をする口を塞がれ、蛇骨はまた体を押さえつけられた。
「今度は俺が愉しむ番だろ?」
力の入らない下半身に、蛮骨が脚をまとわりつかせる。
うつぶせに寝かせ、腕は同じように前で固定させる。
液体で濡れた蛮骨の指が、蛇骨の中に入る。
「あ…っ!」
その音までが耳に届くようで、蛇骨は思わず目をつぶった。
蛮骨が下にいる自分を見て、愉しんでいる事は明白だし、これから起きる事も
いっさい気を遣うことなどなく、蛇骨を飽きるまでなかせるだろうと、
予測は簡単に出来た。
体が卑猥な音を立てる。
力を無くしたはずの下半身がまた、うずきだす。
蛮骨のせいだ。
「そろそろイイよな…?」
じらすように蛮骨が聞く。
「…どうせ…っ、ヤだっつっても無理やり挿入(いれ)んだろ…っ!」
試しに断ってみた所で、聞くような相手ではないし、それにどうせ、こっちだっ
て、
その気でいるのだから。
「早く…っしろよ…」
「ん?」
意地悪く蛮骨が聞き返す。
「何だって?蛇骨」
「…だからっ…!早く…っ」
判っていて待たせているのだ。
そして、この口に言わせようとしてる。
蛇骨は観念してそれを口にした。
「っ…犯せよ…!」
次の瞬間、かすかに蛮骨の笑い声が聞こえた。
夜は長くて、どれだけ疲れる行為に及んでも、まだ朝が来るのは遠かった。
どれだけ液体が溢れても、どれだけ体を熱くしても。
「あ―――…痛ってー」
蛇骨は仰向けにの転がりながら、やっと開放された両の手首をなでた。
赤いアザが、くっきりと丸く残っている。
「目立つな」
それを見て、からかうように蛮骨が言った。
思う存分、蛇骨の体を愉しみ尽くしたせいなのか、きわめて穏やかに、
ただまだなぶるような言い方だった。
「…誰のせいだよ」
「暴れるから喰い込んだんだろ」
いけしゃあしゃあと蛮骨は言う。いったい誰が暴れさせたのだ。
そう言ってやりたい気分だった。
「?なんだよ」
ただ、たぶんその気にさせたのはこっちだろう。と、蛇骨は思った。
誘ったのも、熱くさせたのも。
(…熱くなると手加減しらねーやつ…)
そう思いながら、蛮骨に犯られるのは嫌じゃないとも、口には出さず考えていた。
内面的な部分でじゃない。体の相性の問題だと、言い訳しながら。
…スッ
蛇骨は蛮骨に、アザの出来た手首を突き出した。
「?なんだ」
「舐めてくれよ」
憮然とした態度で蛇骨は言った。
蛮骨は始め少しだけ眉間にシワを寄せた後、それを引き寄せ、
手首の変わりに、蛇骨の首筋に舌を伸ばした。
結局、まだ似合わない朝は遠くて、夜は長くて。
その行為はただ、嫌じゃなかった。
middle@2002-08-03 13:14
旋律
男を抱くと言う事。
男に抱かれると言う事。
欲望に身を任せると言う事。いったい何を愛と呼ぶのかという事。
暗闇で息が弾む。
規則正しく繰り返されるリズムは、快楽と苦痛を交互に、蛇骨に与えていく。
指で己の蕊を弄ばれ、男を受け入れる様を、自嘲する気にもなれない。
苦痛の受け止め方にも、随分慣れた。
「ああっ....んっ」
それは、次第に快楽に変わるように、慣らされていく。繰り返し、受け入れる度に、求めては腰を揺らす。
「まるで淫売だな。」
煉骨は、愛おしむかのように蛇骨の背中に舌を這わす。細い腰を抱きかかえながら、繰り返される旋律。
自分の唾液で濡らされたそれを安易に飲み込み、短い喘ぎ声を漏らしながら悶える姿が愛おしい。
「女みたいだな、蛇骨」
簪をそっと引き抜くと、やわらかい髪が崩れるように、舞う。
煉骨は乱れた姿を確認するかのように、蛇骨の体を反転させ、抱きかかえて口づける。
「んっ...。」
舌をからませ、首に腕を回して、自分から、煉骨の舌を味わう。
そして、一旦止まった動きに、蛇骨は目を閉じ、息を漏らす。
「動けよ、蛇骨」
そう、言われて、また腰を使い始める。
ぐちゃぐちゃと、いやらしい音を立て、飲み込んでは繰り返す。
「あ、あ、あ、あっ、、、」
煉骨のものが入る度に、震えと軽い痺れが体を駆け抜ける。
「あんっ。もう、だめ.....だ、.....兄貴ぃ。」
蛇骨は自分の動きに耐えられずに、煉骨の下腹を濡らす。
思わず、後ろ手に髪を引っ張られ、煉骨のものが引き抜かれる。
「蛇骨、イくなって言っただろう。 お前が出した物はキレイにしろよ。」
煉骨は、目を細めて、まだ胸を上下させている蛇骨に言い放つ。
「舐めろよ.....。」
蛇骨は体を起し、煉骨の腰に手を添えると、体をかがめながら、自分の放った物を、ゆっくりと舐め上げていく。
髪を乱して、羞恥と、押さえのきかない快楽への欲望に、頬を染めていくのが分かる。
びちゃびちゃと、煉骨のものを含んでは、舌を使う。
「蛇骨........。」
顎に手を掛けられ、顔を上げると、後ろ手に押し倒され、自分の中に押し込まれていく物を感じる。
「んんっ...。」
押し広げられる圧迫感が快楽に変わる頃、足を大きく広げて、悶える自分はまるで違う人間みたいだ、と思う。
女みたいなもんか.....。煉骨に言われた言葉を思い出す。
辱められても尚、反応する自分が否定できない。
「あっ、あっ、あ、、。」
「くっ...。」
煉骨は、短い息をもらすと、蛇骨の中に全てを放つ。
どろりとした生暖かいものが足を伝っていくのを感じて、蛇骨はゆっくりと、息を吐く。
「四魂のカケラも、蛮骨の兄貴に見つかっちまったからな。もう、手には入らねぇ。」
何故、持ったまま躊躇してしまったのか..。
そんな煉骨の様子を見て、蛇骨は相手の首に手を伸ばす。
「..................俺が死んだら、使ってもいいぜ。」
口の端で少し笑う。
愛してはいない。それでも.....。
死は、痛みと恐怖。
それでも、通過する事はたやすい。
その先は闇だ。
しかし、その闇を快楽と とらえるか、恐怖と感じるかに違いがあるだけだ。
煉骨は、そんな蛇骨の首に手を回すと、地面に押しつけて力を込める。
「ぐっ....。」
少しずつ力を込めていくと、喉の骨がきしむのを感じる。
蛇骨の口からは泡が漏れ、目から感情とは無関係の涙が流れていく。
無抵抗の人間を絞め殺す。幾度と無くしてきた行為。
みしみしと音がしたかと思うと、煉骨は力を抜いていく...。
「ゲホッ...ゲホッ...」
様々な物が逆流しては、蛇骨の耳が真っ赤に染まる。
殺しはしない...。軽はずみな感情に腹立たしさを感じているだけだ。
「二度と口にするな。」
煉骨はそう言うと、蛇骨を残し、その場を立ち去った。
蛇骨は、目を閉じて呼吸する。
明け方の冷たい空気は、熱い体に、気持ちがいい。
愛ではなく。それでも........。
熱をもった体から、熱い旋律が離れない。
男を抱くと言う事。
男に抱かれると言う事。
欲望に身を任せると言う事。いったい何を愛と呼ぶのかという事。
middle@2002-08-03 13:15
月が満ちる。
潮が引力に引かれる様に、心までもが、ざわざわと騒ぎ出す。
木々が風を孕んでは揺れ、血を流すお前がこんなにも愛しい。
月が満ちる時、人は心を惑わせる、
月にはそんな魔力がある。
男を手に入れたい....。
その仕草や瞳を、恐怖で歪ませてみたい。
刃で血を流し、苦しみ喘ぐ姿を見てみたい。
銀の髪。鋭い爪。赤い衣。
ひとつひとつ、まるでパズルを組み立てるかのように、脳裏に描いてゆく。
かすかな臭い。そして、お前の声.....。
蛇骨は快楽に身をよじる。
「くっ。」
思わず声を漏らす。
月の明かりに照らされながら、帯を緩め、肩をさらし、銀の髪の半妖を想いながらの行為に、自らを沈める。
荒い息に誘われるかのように、うっすらと汗をかき、指を這わせ、自らを弄ぶ。
「犬夜叉....。」
唇から、甘い吐息が漏れる。
「随分、不用心だな。」
その声に、ぎくりとして振り向き、とっさに刀を身構える。
「........煉骨の兄貴....。」
乱れた姿で蛇骨刀を大きく振りかぶるその姿は、月に照らされて浮かび上がり、煉骨の目を捕らえる。
「俺に刃を向ける気か?」
そう言われて、蛇骨は刀を下ろすと、顔を背けて答える。
「.......邪魔すんなよ。」
「へぇ、今まで喘いでた奴がよく言うぜ」
いきなり、煉骨に手首をねじ上げられ、蛇骨は痛みに呻く。
「........痛ぇよ、離せつってんだろ。」
奥歯を噛みしめながら、羞恥と恐怖で目を逸らす。
ふっと、煉骨の息使いを間近に感じたかと思うと、ぬるりとした感触と共に、口中に血の味が広がる。
唇を噛まれた........そう気付くのに時間がかかった。痛みがじわじわと広がっていく。
「あの半妖に、こんな事をしてみたいのか?」
「.............。」
蛇骨の蕊は、恐怖を感じながらも、次第に熱を持っていく。
それを見た煉骨は、鼻で笑うと、蛇骨の顎をつかみ、再び、口づけていく。舌を差し込み、唾液を絡ませ、執拗に繰り返しては、ねじ上げた手首に力を込める。
蛇骨は、繰り返される痛みと口づけの血の味に、息が上がりはじめる。
するとその唇は次第に、うなじへと移り、肩を這い、ゆっくりと愛おしむかのように痕を付けていく。
後ろから抱きかかえられ、煉骨の手が蛇骨のものに触れる。
「あっ...。」
ゆっくりと、弄ぶように、蛇骨のものを扱いていく。
「んっ、..兄貴ぃ..。」
唾液で濡れた唇に煉骨の指が差し込まれると、蛇骨はそれをびちゃびちゃと舐め始める。
「随分な淫乱ぶりだな。」
煉骨は、そう言うと、後ろから、濡れた指で秘部を探り、収縮を繰り返すそこに滑り込ませていく。
「あっ...。」
蛇骨は腰を折り曲げた格好で秘部を突き出し、土にまみれて悶えては、せつな気に眉をひそめる。
しかし、次に目を見開いた瞬間、蛇骨の前に差し出された物は、幾人もの血を吸い、ぎらぎらと鈍い光を放つ、紛れもない自分の刀だった。
煉骨は、地面に突き立てた刀の下にうつむかせたままの蛇骨の首を潜らせる。
「動くなよ。」
そう言うと、煉骨は秘部に入れた指を動かし始める。ビクビクと締め付ける内部で指を立て掻き回す。
恐怖を感じている筈なのに、蛇骨のそれはすぐに、いやらしい音を立て始める。
「くくっ、動いたら血が吹き出るぜ」
首筋にひやりとした刃の感触を感じる。快楽に身を任せればたちまち血のしずくが刀を伝う。
蛇骨は自分の刀に首を挟まれ、地面に爪を立て、快楽をこらえては呻きを漏らす。
しかし、刀越しに喘ぐ艶めかしい姿は、煉骨の欲情を掻き立て、蛇骨はさらに追いやられていく。
「んっ。ああんっ。」
首筋に血が滲む。
煉骨は指を差し抜くと、薄く色づいたそれに自分のものを一気に突き立てる。
欲した物はいつも、腕をすり抜ける。全てが、音を立ててこぼれ落ちていくように、つかむ事さえままならない。
ならば壊してしまえばいい....そんな言葉が頭をよぎる。
「やっ....んんっ」
煉骨に突かれる度に首筋から血が伝う。快楽の波に呑まれながら、次第に意識が遠のいていく。
目を開ける気力さえ奪われながら、それは高まり、蛇骨は声を振るわせて精を放った。
どれくらい経ったのか分からない、ものの、数刻だったかもしれない。
煉骨に頬を打たれて目を覚ますと、首筋がずきずきと脈打った。
血は止まっているものの、流れ出たそれは肩を濡らして変色し、煉骨が放ったものは足を伝い、土にまみれてうずくまる自分がいる。
殺さねぇのか....。
ぼんやりとそんな事を思う。
痛みや恐怖は全ての物を飲み込む力を持っている。
そんな事はとうの昔に知っているさ。
だからこそ、憧れ、求める者は後を絶たない。
しかし、自分の命の重みさえ、分かりはしない。闇に焦がれて生きるからだ。
そんな事を思いながら、蛇骨は煉骨の腕の中でまどろむ。
月が満ちると人の心の闇があふれ出す。
欲望と、快楽を求めて彷徨うのだ。
それでも夜は明けていく。
頭上で、空が白み、月が消えた。
middle@2002-08-03 13:16
比起着几篇,偶写的那篇根本不算什么
kanonnaraku@2002-08-03 16:11
这个不是偶让KAKA翻译的文么…………
汗死,阁下竟然找到了……
那个KAKA给偶贴这些个东东的坛子偶自己都不知道到哪里去了……
阁下去过SHICHININ-TAI吧…………
genjosanzo@2002-08-03 16:15
middle你是个纯洁的少年^^||
怎么会明白这些同人女们的厉害呢,她们写起来是家常便饭啊
kanonnaraku大人似乎是这方面的高手^^||
kanonnaraku@2002-08-03 16:25
不要这么说…………
偶正为这事苦恼呢…………
偶站子的暗阁没货色………………(汗死,这种苦恼)
mimicen@2002-08-03 19:37
即使不懂日文也看得懂那几个汉字~~
middle你这个少年仔,化学狂人+18禁爱好者。
你还有什么令人惊讶的东西在等待着我们发掘呢?
ps.你懂日文吗?
鳄鱼宝宝@2002-08-03 19:48
晕倒………虽然我不懂日文………但……
middle不止化学狂人+18禁。。。还对推理类颇有研究。。。。
kanonnaraku@2002-08-03 20:36
还有SM……
文里有这倾向哦~~~(^0*)~~~~~
lucency@2002-08-03 23:21
吐血中~~~~但还是很想看看有谁能够全部翻译过来~~~但好象这里是不可以发18禁的文章的吧?
kanonnaraku@2002-08-04 09:28
SHICHININ-TAI里偶拜托过KAKA翻译过一篇
fugo@2002-08-04 09:49
看不懂,谁翻译一下啊……
银河沙@2002-08-04 11:10
看不懂日文,可是偶尔出现的汉字透露出危险的气氛
可怜的叉叉,好像在我不知道的地方受苦似的……
同情中……
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