統一中華軍
殲撃8型 【ジャンジ はちがた】 (J-8)
統一中華戦線(配備当時は中華人民共和国軍)の主力第一世代戦術機。
瑞鶴同様、F-4“ファントム”の派生機種。原型はソ連から供与されたMiG-21 バラライカ。
ソ連と同じく自国内にハイヴを抱える中国は、オールマイティなF-4よりも国状に合致したMiG-21の導入を進め、更に独自の改修を施した。
ソ連製戦術機の特徴である、頭部メインセンサーを防御するワイヤーカッターをオミットし、ソ連以上に過酷な密集近接戦闘を想定した上で、頭部モジュールの装甲化とラウンドモニターを採用した。
モニターの被破壊リスク低減を図ったこの中国独自の仕様は、実戦においても良好な評価を獲得し、以降中国機のアイデンティティとして定着した。
中台が共同戦線を張って以降、その所属作戦機は西東両陣営の機体が入り乱れた状態であるが、西側開発機ベースである殲撃10型の頭部も、同様の改修が施されている。
桜花作戦の際、世界各国の対ハイヴ陽動戦が劇中でも短く挿入される予定であったため、甲16号攻撃部隊として登場する予定であったが、カットされた。
1975年、配備開始。
殲撃10型 【ジャンジ じゅうがた】 (J-10/F-16C)
殲撃8型の後継として、F-16C ファイティングファルコンをベースにイスラエルと統一中華戦線が共同開発した第二世代戦術機。
比較的小型ではあるが、高い近接機動格闘戦能力を有する。また、整備性、量産性も高い優秀な機体。
軍関係者の間では俗に"16'sファミリー"と呼ばれるF-16派生機の中では最も成功した機体である。
前腕部外縁、膝部装甲ブロックから下腿部前縁にかけて、スーパーカーボン製のブレードがマウントされている。
また、機体に取り付いた戦車級を爆砕・排除するための装備として、胸部ブロックと腰部装甲ブロック前面にリアクティヴアーマーが装備されている。
頭部モジュールには、中国軍伝統の装甲ラウンドモニターが採用されている。
肩部先端のバーニア部の形状は、殲撃10型特有の曲面主体のものとなっている。
TEにて殲撃10型の近接能力強化試験機(J-10X)が登場した。
武装は、97式突撃銃をイメージしてデザインされた82式戦術突撃砲と、トップヘビー化によって打撃破壊力を強化した77式近接戦用長刀、バックラー型の近接戦用増加装甲など、統一中華戦線独自の兵装が存在する。
制圧支援装備のミサイルコンテナも装備可能。
1994年、配備開始
殲撃11型 【ジャンジ じゅういちがた】 (J-11/Su-27SK)
Su-27のライセンス生産機。
殲撃10型と共に中国版ハイ・ローミックス構想を担う。
1996年、試験配備。
経国 【チンクォ】 (K-FC-1)
台湾の第二世代戦術機。
F-16C改修機。
実機の形式番号は"F-CK-1"であるが、『MUV-LUV ALTERNATIVE Operation Lunatic-Dawn:Base521 ファンブック』では"K-FC-1"で記載されている。
Su-27 ジュラーブリク Журавлик
第二世代戦術機。
BETA大戦開戦以来、米国製戦術機の改修版で戦局に対処してきたソ連軍であったが、米国との戦術機運用思想の違いから次期主力機の選定が難航、結果的に軍の決戦兵器としての要求仕様を満たす独自戦術機の開発を決定した。Su-27の開発に当たっては、米国の主力機開発の潮流から外れたノースロック・グラナン社(米)の技術提供を秘密裏に受けているため、複座型の存在や機体レイアウトなど、F-14・トムキャット、F-18・ホーネットとの共通点が多く、事実上の後継機といっても過言ではない。その後もスフォーニとノースロック・グラナンの良好な関係は続いており、Su-37への改修に際して第三世代機動実験機・X-29(グラナン:当時)の実験データが流用された事は、兵器産業関係者の間では公然の事実である。(テックジャイアン3月号より)
ジュラーブリクは露語で「鶴」を意味するシュラーブリの指小形。
実機はともかく、本機を「小さい」「可愛いい」と名付けるセンスは侮れない。
1992年、配備開始。