エンタテイメント大手のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、11月5日に平成23年3月期第2四半期の決算発表を行った。連結売上高こそ当初予想の1750億円より低い1735億9500万円を下回ったものの営業利益、経常利益は予想を大きく上回り、四半期純損失も圧縮された。これらはトイホビー(玩具)事業の好調によるもので、利益率の高いカードゲームの貢献が大きい。
連結売上高は前年同期比0.5%の増加、営業利益は50億6700万円、経常利益は50億600万円と前年のマイナスから黒字に浮上した。投資有価証券評価損や資産除去債務会計基準の適用があった四半期純利益は19億3000万円のマイナスだった。
トイホビー事業は仮面ライダーシリーズやプリキュアシリーズが依然好調だった。仮面ライダーシリーズは前年の売上げ77億円から100億円、プリキュアシリーズは57億円から68億円に拡大した。また、『ワンピース』も6億円から26億円と大きく伸びた。ガンダムシリーズは63億円、戦隊シリーズは54億円、アンパンマンは39億円といずれも前年並みである。
今年度よりゲームコンテンツ事業と映像音楽モバイル事業が統合されたコンテンツ事業は赤字だった。売上高は714億5200万円、セグメント損失は26億円である。業務用ゲーム機が堅調だったほか、映像音楽は『機動戦士ガンダムUC』のパッケージ販売が好調だった。パッケージ販売はタイトルの選択と集中した結果、収益性が改善したとしている。