http://www.animeanime.biz/all/2010061802/アニメ製作の大手IGポートは、6月18日に特別損失発生とこれに伴う平成22年5月期業績予想の
下方修正を発表した。特別損失は合計2億100万円、貸倒引当金繰入額1億4600万円、
移転費用及び移転費用引当金繰入額3200万円、減損損失2300万円となっている。
移転費用は現在同社と子会社のプロダクション I.Gが進めている事業所の移転と集約のための
もので、移転を進めることで事業の効率化を目指している。また、減損損失はプロダクション I.Gが
製作出資するアニメ映像一作品から発生する。製作出資の回収率が低く、今後も出資金の回収が困難と判断した。
また、貸倒引当金の繰り入れについては、子会社ジーベックが制作の一部を受注した
劇場アニメーションの制作費の一部が支払われていないことから発生した。IGポートによれば、
この制作費については再三の督促を行っているが、発注元の支払いが行われていないという。
今後も引き続き督促を行い、また法的手段も検討するとしているが、発注元の状況などを
検討した結果、平成22年5月期の決算では一旦特別損失に計上することとした。
この結果、新しい業績予想は、売上高が前回予想並みの59億8800万円、営業損失は2億5200万円、
経常損失は2億4200万円、当期純損失は5億2700万円となる。同社上場以来初の最終赤字となる。