http://changi.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1274582723/12■風間の言葉と、柚希の手紙の違いを問いただす――その一点のみが、青大が今、東京にいる意味!!
#91 私にしてくれたみたいに
あらすじ:柚希の彼氏とは、風間だった!それを知った青大は意気消沈。しかし気になることがあり、柚希へ最後の面会をしにきました。
青大(とにかくこのままじゃどうしても納得できん!)(アイツの口から本当の理由を聞きたいんじゃ!!)
青大は枝葉家に駆けつける。前回はあっさり引き下がったが、
(これが最後じゃ)(今日は会って話するまで絶対帰らんぞ!!)
青大の待つ前に柚希が帰宅。
「枝葉‥‥!!」「どうしてもお前に聞きたいことがあるんじゃ!!」「ちょっとでもええから話させてくれ!!」
柚希「丁度よかった‥‥」「私も青大くんに話したいことがあったの」
青大「‥‥え?」
柚希「‥‥‥‥」「恭輔くんのことで‥‥」
二人は近くの公園に場所を移る。
柚希「昨日はごめんなさい‥‥」「まさか2人が友達になってたなんて知らなかったからビックリして‥」
青大「あ‥あぁ‥」「オレもプチビビったわ」
柚希「‥‥私が彼と知り合ったのは中学に入った時よ」「一年生でたまたま同じクラスになったの‥‥」
「その頃の私はすごい人見知りで誰とも話せなかったんだけど」「恭輔くんだけはそんな私に一生懸命話しかけてくれて‥‥」
「そのおかげで私にも友達が増えて」「少しずつ明るくなれた‥‥」
青大「‥‥‥‥」「そっか‥‥」
柚希「家族でゴタゴタしてる時もね」「何も聞かずに遅くまで一緒にいてくれて‥‥」
「ホントは‥‥彼のことフッたの私なんだけど」「それでも友達でいてくれて‥‥」
「だから私が東京に帰ってきたのを知って彼が彼が会いに来てくれた時‥‥ちゃんと伝えようと思った」
「色々あったけど‥‥」「もう大丈夫だよって」
「‥‥でもその時にね」「初めて彼から聞かされたの」「彼はもう‥‥」「あと一年で死ぬ病気だって‥‥」
青大「‥‥‥は?」「な‥何言うとんじゃ!」「アイツは別に死ぬような病気じゃねェって‥‥」
柚希「‥‥‥‥」「心配されるのが嫌だから」「友達には絶対言わないって‥‥」
当時の恭輔(だからこんなのお前に話すことじゃねェし‥‥)(自分がすごいズルいことしてんのもわかってる)
青大「‥‥‥‥」「そんな‥‥」
当時の恭輔(それでも‥‥お前が傍にいてくれたらオレは頑張れるんだ!!)(オレには柚希しかいねェんだよ!!だから頼む‥‥)
柚希「‥‥‥‥」「すごい悩んだけど」「でも今度は私が彼を支えてあげなきゃって思った‥‥」「恭輔くんが」「私にしてくれたみたいに‥‥」
青大「じゃあそう言えばええじゃろ!!」「あんなウソばっかの手紙書いたりせんでも!!」
柚希「だ‥だって‥‥!」「‥‥‥‥」「‥‥うん」「勝手なことばかり言ってるのはわかってる‥‥」
「でも私と青大くんのことはこのまま秘密にしておいて欲しいの‥‥」
青大「ひ‥‥」「秘密‥‥?」
柚希「‥‥‥‥」「‥‥お願い」
青大はすべてを押し殺すように拳を握り、考えはわかったと言い残し公園を立ち去る。
青大が旭湯に戻ると、明日香が部屋の前で待っていた。
ゴハン代が足りなかったから、ってのは口実。
検査入院することになった恭輔を、明日お見舞いに行かないかと誘ってくる。だが青大は上の空。
明日香「何だよアンタまで――シャキっとしろよどうかしたのか!?」
青大「‥‥‥‥」「‥‥な‥なァ‥」「つまらんこと聞いてもええか?」
明日香「え‥?」「う‥うん‥」
青大「もし‥‥もしもやぞ‥?」「お前の好きなヤツがお前の親友とつき合っとったらどうする‥?」
明日香「‥‥は?」
青大「それでもやっぱり」「好きなヤツ追っかけて頑張ろうとするか‥?」
明日香「あのさァいきなり何の話して‥」「‥‥!」
昨日の病室での件だと察したようで、アンタこそどーするんだと返してくる。
青大「どーするってそりゃ‥‥」「親友を裏切るようなマネはしたくねーし」「‥‥それに」
明日香「‥‥‥‥‥」「‥‥ってゆーかさ」「そんなこと思ってる時点で‥‥」「もう親友じゃいられねーだろ‥‥」
「だって‥‥自分の本心も打ち明けられないで」「心の中ではソイツのこと羨んだり嫉妬したりして」
「表面上は仲良くてもそんなの親友なんて自分が思えない‥‥」
入院前の恭輔(だったらどんな手使ってでも振り向かせろよ)(綺麗事ばっかじゃ欲しい物は手に入んねーぜ?)
明日香「私にとっては二人共大切だから」「そんな所‥‥」「見てるのも辛いよ」
明日香に言われようやく答えが出た青大。翌日、一人で恭輔のいる病室へ。そこには、柚希もいた。
青大「見舞いっつーか宣戦布告や」「オレが広島から追っかけて来たんは枝葉柚希じゃ!」「お前にゃ悪ィが返してもらうぞ!!」
■堂々宣言!