30.盗まれた鉄砕牙対決 奈落の城!
奈落から弟・琥珀の命と引き換えに犬夜叉の鉄砕牙を奪ってこいと脅かされた珊瑚は、囲炉裏(いろり)を囲んで雑魚寝(ざこね)する犬夜叉たちを前に1人悩んでいた。しかし、どうしても琥珀を救い出したい珊瑚は眠っている犬夜叉の鉄砕牙に手を伸ばす。かごめも薄目を明けてそんな珊瑚の様子をうかがっていた。そこへ数十匹の妖怪を引き連れて琥珀が現れる。犬夜叉は琥珀を捕らえようとするが、琥珀は自分の身体の中から四魂のかけらを取り出そうとする。かけらを取り出したら、たちどころに琥珀が死んでしまうと悟った珊瑚は犬夜叉から鉄砕牙を奪い、琥珀を追って奈落の城へたどり着く。
しかし、そこにはかつての自分の命を救ってくれた人見城の若殿・蔭刀がいた。蔭刀こそが奈落の素顔であった。珊瑚は刀を渡すと見せかけ隠し刀で奈落を倒そうとするが、逆に身体の自由を奪われてしまう。珊瑚は巨大化した雲母(きらら)を奈落に差し向けるが、奈落の持つ毒と瘴気(しょうき)で雲母は苦しそうにのたうち回る。さらに珊瑚は奈落に操られた琥珀の攻撃で重傷を負ってしまう。
いっぽう、最猛勝(さいみょうしょう)に誘われ奈落の城に到着した犬夜叉は珊瑚を助けようとするが、瘴気に包まれピンチに陥る。弥勒も死を覚悟して封じていた風穴を開こうとするが、弥勒の身を案じた犬夜叉は当て身を食らわし弥勒を気絶させる。そんな様子をあざける奈落に怒りが爆発したかごめは、ついに奈落の気配を感じ取り破魔の矢を放つ。すると建物に矢が突き刺さり壁が爆発し、腕を吹き飛ばされた奈落が姿を現す。それと同時に周囲の瘴気も薄れていく。さらにかごめの放った矢は奈落に命中し、その瞬間、奈落の上半身が吹き飛ぶが・・・。