44.灰刃坊の邪悪な剣
夜風にさらされている犬夜叉に斬られた悟心鬼の屍(しか)。そこに現れた殺生丸は悟心鬼の牙が鉄砕牙をかみ砕いたことを知り、その牙を持ち去った。
いっぽう犬夜叉は砕かれた鉄砕牙を持って刀々斎の仕事場へ。鉄砕牙の修理を頼まれた刀々斎は犬夜叉の牙をつなぎに使い3日で直すと請け負う。
その間にかごめたちは冥加(みょうが)から、鉄砕牙が犬夜叉の妖怪の血を封じ込めるための刀であったことを聞かされる。そして一度目ざめてしまった妖怪の血は、たとえ鉄砕牙を打ち直したところで今までのように抑えきれないとかごめは知る。
悟心鬼のクビを持ち帰った殺生丸は刀々斎が破門した元弟子・灰刃坊の仕事場を訪れた。そして憎い師の刀々斎を見返すために悟心鬼の牙から新しい刀を打ちおこしてみないかと持ちかける。しかし、死んだ牙ではろくな刀が打てないと灰刃坊が言うので、殺生丸は天生牙を使って悟心鬼をよみがえらせた。3日後、新しい刀を取りに訪れた殺生丸の手下・邪見を灰刃坊は鬼の剣"闘鬼神"を使って斬り殺してしまう。灰刃坊は悟心鬼の怨念を宿した闘鬼神に操られてしまっていたのだ。まもなく、邪見の死体を発見した殺生丸は再び天生牙の力で邪見を甦らせる。
朔(さく)の夜、月に一度だけ人間になってしまう半妖の犬夜叉の前に闘鬼神に操られた灰刃坊が出現。珊瑚(さんご)は灰刃坊に駆け寄りながら、飛来骨を投げつける。しかし、襲いかかる飛来骨を灰刃坊は闘鬼神で真っ二つに叩き斬る。弥勒は闘鬼神に操られた灰刃坊を倒そうとするが、灰刃坊は頭を割られても絶命せず、なおも犬夜叉に襲いかかろうとする。
灰刃坊の挑発に乗り、妖力のない犬夜叉が灰刃坊に立ち向かおうとした瞬間、直した鉄砕牙を持った刀々斎が到着。朔の夜も明け妖力を回復した犬夜叉は鉄砕牙を持って闘おうとする。だが、直した鉄砕牙はとてつもない重い刀になっていた。