時の砂漠 有坂美香
あの日に聞いた言葉 約束のかけら
何も知らずに 笑い合えた 甘く遠い日々よ
あれから 二人は 旅立ち
時の 悪戯に 彷徨い
吹き荒む 風の中で 再び巡り遇った
音もなく 溢れ落ちてく涙は 過ぎてゆく
時の砂漠を 潤してくれるでしょうか
時計の針が静かに 胸の鼓動 刻む
違い過ぎた 二つの道 月明かりに浮かぶ
これまで 何度も この手で
小さな 砂時計を 還しては
降りしきる 雨の中で 戸惑い続けてた
空を羽ばたく 鳥のように 迷わずにいれたなら
春を待つ あの花のように ただ強くいれたなら
音もなく 溢れ落ちてく涙が 過ぎてゆく
時の砂漠を 潤してくれるのでしょう
今....