9000人が熱狂！ 『らき☆すた in 武道館 あなたのためだから』ライヴレポート[indent]2007年に放送された大人気アニメ『らき☆すた』。その後もゲームやOVAなど、様々な展開を見せてきたこの作品のイベントが開催！しかも武道館で！ 高良みゆき役の遠藤綾だけは残念ながら参加できなかったものの、陵桜学園高等部の生徒9人を演じた女性声優陣をはじめ、メインキャストが総登場となった3月29日『らき☆すたin 武道館 あなたのためだから』の様子をレポートします。
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■オープニングVTR～本編1部
まずは、巨大なスクリーンに映し出される『らきすた 紅白歌合戦』の文字。ラジオ『らっきー☆ちゃんねる』パーソナリティの小神あきら、白石みのるが応援団長として、紅組・白組に分かれての歌合戦形式で進み、最終的に観客の赤・白のうちわを使って勝敗を判定することが発表された。
説明が終わったところで、早速ライヴスタート。1曲目は紅組代表・泉こなた（CV：平野綾）の「宇宙鉄人キョーダイン」。間奏では、こなたの好物チョココロネを食べるなどの芸の細かさを見せ、意外な選曲も含め『らき☆すた』ならではというライヴ感を演出する。
続いて、イメージカラーである黄色の照明も鮮やかに、白組からは柊つかさ（CV：福原香織）が「寝・逃・げでリセット」で盛り返す。そこに再びこなたが登場し、負けじとばかりに「どんだけファンファーレ」で会場を盛り上げる。
客席からのコールも完璧な、白組代表・柊かがみ（CV：加藤英美里）による「100%ナイナイナイ」。「この日のために“アッー！”の意味を調べてきた」という、田村ひより役・清水香里が歌う「も、妄想マシーン」や、日下部みさお役・水原薫が歌う「すげえんだって・ヴぁ！」など、テンションの上がる曲から、かわいらしいとしか言葉の出ない小早川ゆたか（CV：長谷川静香）の「みにまむテンポ」、パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）の「こすぷれノこころえ」。岩崎みなみ（CV：茅原実里）が歌う、しっとり落ち着いた「黙っと休み時間」、黒井ななこ（CV：前田このみ）＆成実ゆい（CV：西原さおり）がデュエットした「結婚なんてさパッパヤー」、第1部唯一の男性、泉そうじろう（CV：平松広和）が歌う「女はヨメとムスメだけ」など、様々な曲調の歌で盛り上がる中、紅組最後の曲として紹介されたのは、こなたの母・泉かなた役の島本須美による「幸せ願う彼方から」。劇中歌としても感動的に使われていた本曲だが、場内が島本須美の美声にうっとりと聴き惚れる形で第1部終了。
■本編2部 らっきー☆ちゃんねる
休憩を挟んでの第2部は、ラジオ『らっきー☆ちゃんねる』同様、小神あきら（CV：今野宏美）と白石みのる（CV：白石稔）が司会となって、ゲストを招いてのトークコーナーとなった。
まずは、監督の武本康弘が登場。遠藤綾からのビデオメッセージ上映を交えながら、エンディング映像撮影時の裏話を披露。続いて平野綾・島本須美・平松広和という泉家勢ぞろいでのトーク、柊かがみ（CV：加藤英美里）・柊つかさ（CV：福原香織）の柊姉妹など、次々と入れ替わりながら、トークが展開していく。
数多くのモブキャラを担当した立木文彦＆くじらコンビの思い出話では、「『らき☆すた』に、“男”役でレギュラーが決まりました」と言われたときの驚きや、スタッフロールが2人の名前でいっぱいになったことなどが話題になっていた。
続いて登場したゴットゥーザ様役・後藤邑子、小野だいすけ役・小野大輔、杉田店員役・杉田智和のパートから混沌具合が増していく。後藤邑子は背中に「夜露死苦 とぅもろう」と書かれた白い特攻服姿。小野大輔は白いスーツ、杉田智和はアニメイト店員として登場ということだけでも普通ではないことが伝わってくるだろう。
いい意味で収拾の付かないトークに続いては、劇場版アニメ『超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります！』の宣伝ということでケロロ軍曹役・渡辺久美子、監督・佐藤順一が登場して見所を語った。その後、9000人の観客と一緒にセンターステージから「ジークケロン！」と高らかに斉唱し、第2部終了……と思いきや、突然現れたアニメ店長（兄沢命斗）こと関智一の発言の数々に盛り上がる会場と、困惑するパーソナリティの2人だったが、どうにか第2部は終了。
■本編3部～アンコール
休憩を挟んで開始された第3部は、再びライヴパート。まずは和服を着て登場した小神あきら（CV：今野宏美）が「三十路岬」を情感たっぷりに歌い上げると、白石みのる（CV：白石稔）が「俺の忘れ物」「かおりんのテーマ」「恋のミノル伝説」と3曲を続けて披露。特に「恋のミノル伝説」では衣装のベストやワイシャツを脱ぎ、自らTシャツ姿になっての熱いパフォーマンスで会場全体を盛り上げた。
その後、こなたとパティ（平野綾＆ささきのぞみ）による「コスって！オーマイハニー」、「悠長戦隊ダラレンジャー」と続くと、会場はさらにヒートアップ。そして、小神あきら＆白石みのるコンビが登場。ヤッターマンのコスプレに身を包み、2人で「有頂天がとまらない」「曖昧ネットだーりん」の2曲を歌い上げる。息の合ったコンビネーションを見せた後は、泉こなた（CV：平野綾）・柊かがみ（CV：加藤英美里）・柊つかさ（CV：福原香織）の3人が登場。オープニング映像そのままのチアリーダーの衣装で「かえして！ニーソックス」を披露すると、終盤からは小早川ゆたか（CV：長谷川静香）・岩崎みなみ（CV：茅原実里）・田村ひより（CV：清水香里）・パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）・日下部みさお（CV：水原薫）・峰岸あやの（CV：相沢舞）も合流。
ステージ上にはチアリーダー姿で黄色いポンポンを持った9人の声優陣。続くはもちろんあの曲、『らき☆すた』OPテーマ「もってけ！セーラーふく」。メインステージからセンターステージまで広く大きく使ったパフォーマンスに客席も大いに盛り上がり、この日最高の一体感を感じられるステージングとなった。
歌い終わった後で、紅白歌合戦の勝者を決める観客アンケート。結果は白組の勝利！ 応援団長の白石、代表の加藤英美里による喜びのコメントの後で一度全員が退場。
客席が暗転した直後からアンコールの声が鳴り響く。しばらくして流れ始めた、ユーロビート調にアレンジされた「もってけ！セーラーふく」に会場は騒然。なんとアンコールは「組曲『らき☆すた』動画」の実演！ 現場にいないメンバーのパートの部分は、スクリーンに映像を流すと共に“背景コンビ”の日下部みさお（CV：水原薫）＆峰岸あやの（CV：相沢舞）がプラカードを持って登場するなど、細かいところにも気を配った演出でラストスパートを盛り上げた。「組曲」の終了後は、出演者全員から一言ずつの挨拶があり、『らき☆すた』アニメと音楽の祭典は無事に終了した。
4時間半という長丁場ではあったが、終わってみるとあっという間の出来事のように感じる、充実したイベントだった。『らき☆すた』という作品で結ばれたファンと出演者と関係者が、サブタイトルの「あなたのためだから」という言葉どおりに、お互いのことを思って作り上げられたからこその、幸せな空間と時間だったのだろう。このイベントの盛り上がりをきっかけに、今後『らき☆すた』の新たな展開が見られるのかどうかも期待して待ちたい。
＜セットリスト＞
■オープニングVTR■本編1部01. 宇宙鉄人キョーダイン／泉こなた（CV：平野綾）
02. 寝・逃・げでリセット／柊つかさ（CV：福原香織）
03. どんだけファンファーレ／泉こなた（CV：平野綾）
04. しすたー・うぉーず／柊つかさ（CV：福原香織）
05. みにまむテンポ／小早川ゆたか（CV：長谷川静香）
06. 100%ナイナイナイ／柊かがみ（CV：加藤英美里）
07. も、妄想マシーン／田村ひより（CV：清水香里）
08. すげえんだって・ヴぁ！／日下部みさお（CV：水原薫）
09. 黙っと休み時間／岩崎みなみ（CV：茅原実里）
10. だよな3秒たまには5秒／日下部みさお（CV：水原薫）
11. こすぷれノこころえ／パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）
12. 結婚なんてさパッパヤー／ゆいとななこ ※黒井ななこ（CV：前田このみ）、成実ゆい（CV：西原さおり）
13. 女はヨメとムスメだけ／泉そうじろう（CV：平松広和）
14. 背景放題やりほーだい？／背景コンビ ※日下部みさお（CV：水原薫）＆峰岸あやの（CV：相沢舞）
15. 幸せ願う彼方から／泉かなた（CV：島本須美）
■本編2部 らっきー☆ちゃんねる【パーソナリティ】
小神あきら（CV：今野宏美）・白石みのる（CV：白石稔）
【ゲスト】
武本康弘、遠藤綾（ビデオメッセージ）
島本須美、平野綾、平松広和
加藤英美里、福原香織
くじら、立木文彦
小野大輔、後藤邑子、杉田智和
佐藤順一、渡辺久美子、ケロロ軍曹（着ぐるみ）
兄沢命斗（CV：関智一）
■本編3部16. 三十路岬／小神あきら（CV：今野宏美）
17. 俺の忘れ物／白石みのる（CV：白石稔）
18. かおりんのテーマ／白石みのる（CV：白石稔）
19. 恋のミノル伝説／白石みのる（CV：白石稔）
20. コスって！オーマイハニー／こなたとパティ ※泉こなた（CV：平野綾）、パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）
21. 悠長戦隊ダラレンジャー／こなたとパティ ※泉こなた（CV：平野綾）、パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）
22. 有頂天がとまらない／有頂天（小神あきら＆白石みのる） ※今野宏美＆白石稔
23. 曖昧ネットだーりん／小神あきら＆白石みのる ※今野宏美＆白石稔
24. かえして！ニーソックス／泉こなた（CV：平野綾）、柊かがみ（CV：加藤英美里）、柊つかさ（CV：福原香織）
25. もってけ！セーラーふく／泉こなた（CV：平野綾）、柊かがみ（CV：加藤英美里）、柊つかさ（CV：福原香織）、小早川ゆたか（CV：長谷川静香）、岩崎みなみ（CV：茅原実里）、田村ひより（CV：清水香里）、パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）、日下部みさお（CV：水原薫）、峰岸あやの（CV：相沢舞）
■アンコール26. 組曲「らき☆すた」動画／泉こなた（CV：平野綾）、柊かがみ（CV：加藤英美里）、柊つかさ（CV：福原香織）、小早川ゆたか（CV：長谷川静香）、岩崎みなみ（CV：茅原実里）、田村ひより（CV：清水香里）、パトリシア＝マーティン（CV：ささきのぞみ）、日下部みさお（CV：水原薫）、峰岸あやの（CV：相沢舞）、泉かなた（CV：島本須美）、小神あきら（CV：今野宏美）、白石みのる（CV：白石稔）
『らき☆すた』公式サイト：
http://www.lucky-ch.com/~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3月29日に、日本武道館で開催されたライブイベント“らき☆すた in 武道館 あなたのためだから”。その模様をお届けしていく。
イベントでは、2007年に放映されたTVアニメ『らき☆すた』の作中で使用された曲や、キャラクターソングのライブに加えて、出演声優陣らによるトークが展開していった。以下に、その模様を掲載していくので、イベントに参加した人も参加できなかった人も、ぜひご覧いただきたい。
■ 第1部 ライブパートその1 ■
白石稔さんと今野宏美さんの司会のもとスタートした“らき☆すた in 武道館 あなたのためだから”。紅白のチームに分かれて、歌合戦形式でライブを進めていくと白組の応援団長である白石さんと紅組の応援団長である今野さんによる説明が行われた後、早速紅組のトップバッターとして、泉こなた役の平野綾さんが『宇宙鉄人キョーダイン』を歌い上げた。ステージ中央のせり上がりがかなりの高さまで上がったこともあってか、「ここ高いよ～！」などと漏らしたり、こなたらしくチョココロネをパクついたりする場面も。
次は、柊つかさ役の福原香織さんが『寝・逃・げでリセット』、そして再び平野さんが『どんだけファンファーレ』、福原さんが『しすたー・うぉーず』とキャラクターソングを立て続けに歌い合った。続いて小早川ゆたか役の長谷川静香さんが、途中で涙ぐみながらも『みにまむテンポ』を熱唱。会場からは、温かい応援の声が降り注いでいた。
その後もキャラクターソングが次々と歌われていった。白石さんの「別に、あんたたちのために歌うんじゃないんだからね！」というセリフに応じて、柊かがみ役の加藤英美里さんがステージイン！ 『100％ナイナイナイ』をカッコよく歌い上げると、田村ひより役の清水香里さんも、『も、妄想マシーン』を大きな動きで熱唱した。その後のトークコーナーで、清水さんは「武道館で歌うにあたって『アッー！』の意味を調べてきたんです！ すごい意味があったんですよ!!」と報告し、意味のわかる観客を大いに沸かせていた。
8曲目と9曲目は、日下部みさお役の水原薫さんの『すげえんだって・ヴァ！』と岩崎みなみ役の茅原実里さんの『黙っと休み時間』。水原さんは、ラジオでもしていたスケキヨのモノマネを披露したり、茅原さんの出番だと聞いて「神楽っ！」と別作品での小ネタを織り込むなどサービス精神を旺盛に発揮。それを受けた茅原さんも「私の前が、愛するお姉ちゃんだったので……」と返し、ファンから声援を受けていた。そして10曲目は、再びお姉ちゃんこと水原さんが『だよな3秒たまには5秒』でみさおらしい天真爛漫な歌声を響かせていた。
11曲目は、パトリシア・マーティン役のささきのぞみさんによる『こすぷれノこころえ』。その歌に呼応したのかどうかはわからないが、今野さんが某ドラマの女教師のような出で立ちで再登場し、笑いを誘っていた。12曲目の黒井ななこ役の前田このみさんと成実ゆい役の西原さおりさんによる『結婚なんてさパッパヤー』に続いては、泉そうじろう役の平松広和さんによる『女はヨメとムスメだけ』。平松さんは、あまり人前で歌うことがないらしく、「とても緊張して、手が震えました」と武道館のステージに立った感想を述べていた。
次にステージに登場したのは、“背景コンビ”こと峰岸あやの役の相沢舞さんと水原さん。制服に袖を通し、作中さながらのイメージで現れた2人は『背景放題やりほーだい？』をデュエットした。ステージ中央のモニターには、線だけで人型が描かれるなどのネタも盛り込まれていた他、トーク部分では、あきら様として自由すぎる振舞いを見せてきたあの今野さんに「自由だな！」とツッコまれたりするなど、観客席からは笑いが起こっていた。そんな第1部のラストを飾ったのは、泉かなた役の島本須美さんによる『幸せ願う彼方から』。しっとりとした歌声に会場中が耳を傾けていた。
■ 第2部 らっきー☆ちゃんねる ■
アニメを見ていた人にはおなじみのイントロとともに、第2部がスタート。ここでは白石さんと今野さんが、作中と寸分たがわぬ“みのる”と“あきら様”のやり取りで観客を楽しませてくれた。ステージセットの不備でやる気をなくしてしまった“あきら様”の「すごいおもしろいことやってくれたらやる気が出るかも」というムチャぶりと、会場中の“みのる”コールに乗せられた白石さんは、渾身のギャグ「ワンツースリーフォー、スコルピオン!!」をお見舞いするも、完敗。“あきら様”の温情（？）と会場の“もう1回！”コールによって、「『飢狼伝説2』でカイザーウェーブを出そうとして失敗した時のクラウザー」をやることに。こちらは非常にクオリティの高い（？）モノとなっていたのだが、“あきら様”は「わからない」とバッサリ。
寸劇も終わり、このコーナーの本領であるゲストトークのコーナーへ。1人目のゲストとしてステージに現れたのは、TVアニメ『らき☆すた』の監督を務めた武本康弘さん。「観客の皆さんに、ビッグなプレゼントを用意してきました！」という武本さんの声に続いて、会場のモニターでは高良みゆき役・遠藤綾さんのビデオレターが流された。都内で仕事だという遠藤さんは、会場に行けないことを惜しみつつ「白石さんのアドリブに期待します！」と、さりげなくハードルを上げていた。
ビデオレターの上映後は、武本さんに『らき☆すた』のウラ話を語ってもらうことに。どれを話そうかと迷っていた武本さんは、エンディングの撮影で北海道へ行った時に、ロケバスが失そうする事件があったことを告白。その真相は、どうやらスーパースター“小神あきら”こと今野さんが足代わりに使って買い物に行っていたためだということで、会場からは大きな笑い声が。しかしそこは名アシスタントとして知られる白石さんが「撮影が長引いてお昼ゴハンを食べられなかったんです。だから、原因は武本さんにあるんです！」とフォロー。尻馬に乗った今野さんにもなじられ、武本さんは平謝りしていた。
続いてのゲストは、泉家の3人（平野さん、平松さん、島本さん）。泉家一家勢ぞろいするのは、アフレコ以来とのことで、泉家の日常会話が繰り広げられていた。その後『チョココロネをどこから食べるか』という話題で盛り上がると、平野さんから「1曲目に登場した時、コロネをお腹に忍ばせていたんですけど、ステージが上がっていく時に落ちちゃって。「ヤバい！」と思ったんですが、床から拾って食べました（笑）」と、ステージのウラ事情を話してくれた。
3組目のゲストは、柊姉妹（加藤さん＆福原さん）。かつてラジオ番組『らっきー☆ちゃんねる 陵桜学園放課後の机』でしゃべっていた4人がステージ上にそろい、ファンにとっては懐かしい空気をかもし出していた。そんな加藤さんと福原さんを待ち構えていたのは、さんざん2人を苦しめてきたクイズコーナー。「簡単なクイズを用意してきました」という白石さんのちょっぴり楽しそうな声に、2人は「ええ～、なんで～!?」と不満を漏らしていた――のだが、福原さんは「お姉ちゃんが答えてくれれば、私は答えなくて済むかも！」と、なんとも妹らしいちゃっかりとした逃げ道を用意。おなじみの「とぅるっとぅるっ！」の生ジングルも懐かしくクイズに挑戦していた。
2問が終わったところで加藤さんが1問正解でリード。対決していたわけではないが、姉としての面目を保っていた。そんな福原さんへの救済措置なのだろうか、ラストの問題は「四国4県をすべて言う」という、番組でも出題されたことのある問題。すべてをわかっているお客さんから笑いがもれる中、注目の福原さんの答えは「高知……香川……愛媛……と～……徳島！」と見事4つとも正解!! 成長した姿を見せて、会場から大きな拍手をもらっていた。
4組目のゲストは、名バイプレイヤーとして『らき☆すた』を支えてきた立木文彦さんとくじらさん。今野さんから思い出に残っていることは？ と聞かれたくじらさんは「女子高生ABCDEF！」と答えて大きな笑いを誘ったり、リレーでのバトンの受け渡しやバレーのアタックとレシーブの掛け声を1人でやるのが意外と大変だったことを明かしていた。立木さんは、出演のオファーで「男の役を全部やってほしいそうです」と言われたことに驚いたと話した。またくじらさんは『らき☆すた』で初めてニュースキャスターの役を演じたとのことで、緊張したことを振り返っていた。同じく緊張したことを聞かれた立木さんは、「若い人がいっぱいいること」と答えていたが、白石さんから「すごくうれしそうでしたよ？」や「お2人とも、話せば話すほどうさんくさいです！」などとツッコまれ、そのたびに大きな笑いが起こっていた。
ベテランらしい滑らかな立木さん＆くじらさんのトークに押されっぱなしだった今野さん＆白石さん。続いて、そんな2人のもとにゲストとして訪れたのは、杉田智和さん＆後藤邑子さん＆小野大輔さんの3人。本部より独自行動のライセンスを与えられたらしい杉田さんは、自前の萌えTシャツにミスター●シドーのお面をつけて「免許があると言った!!」、「これで勝つる！」とさすがの暴走っぷり。白石さんも「杉田、ちょっと落ち着こう」と、ツッコミというより説得といったていで声をかけていた。また、会場の女性ファンに男前なあいさつを披露した小野さんや、木刀にバイクのハンドルを携えて訪れた後藤さんもかなりトばしたトークを展開。終了の時間になった際に「作品についての話、全然してないんだよ!?」という後藤さんの言葉が表すように、かなりキレたステージとなっていた。
6組目のゲストは、同じ角川作品で今年生誕10周年を迎えた『ケロロ軍曹』からケロロ軍曹とケロロ軍曹の声を演じる渡辺久美子さん、そして佐藤順一総監督が劇場映画第4弾の告知を兼ねて来場した。3日前にオファーを知ったという渡辺さんは「完全アウェーなんですよ！」と弱気なところを見せつつも、佐藤監督とともに映画の告知を精一杯行い、最後には9,000人の観客とともに「ジーク・ケロン!!」の掛け声をとどろかせていた。ちなみにその直後、うらやましがる今野さんも「ジーク・ケロン!!」のコールを行い、ご満悦の様子だった。
手を振るケロロ軍曹のかわいさに、「最後に癒されたね～」、「そうですね～」と和む司会者コンビ。いよいよここで第2部も終了……と思いきや、「ちょおっと待ったーッ!! トーウッ!!」の掛け声とともにアニメ店長・兄沢命斗こと関智一さんが颯爽と登場！ いきなり大暴走をかます関さんを止めようとする白石さんだったが、関さんのシャイニングフィンガーで返り討ちに！ 「今日はNGワードなしだって言ってたからな！」と勢いにまかせて下ネタを連発したり、突然テーマソングを歌ったりとフリーダムにもほどがある行動におよんでいた。ケロロ軍曹に癒されていた司会者コンビもどっと疲れたようで、いつものごとく白石さんがおしかりを受け、ここでようやく第2部は終了となった。
■ 第3部 ライブパートその2 ■
第3部は、今野さんが情念たっぷりに歌う『三十路岬』からスタート。着物姿で朗々と歌声を響かせた今野さんに負けじと、白石さんは『俺の忘れ物』を披露した。しょっぱなのあいさつをちょっぴり失敗したものの、一緒にステージに上がったにゃもーのぬいぐるみに歌っている途中に話しかけるなど、演出にもこだわりを見せていた。その後は『かおりんのテーマ』でのしっとりとした歌声や、『恋のミノル伝説』でのシャウトでしっかりと観客を盛り上げていた。
ここで、相沢さんと水原さんにステージを任せて応援団長2人はステージから退場。続いて、“こなたとパティ”こと平野さんとささきさんが、振り付けがとてもかわいらしい『コスって！ オーマイハニー』、と正調（？）ヒーローソング『悠長戦隊ダラレンジャー』で会場を魅了していた。そんな“こなたとパティ”の直後、第3部の冒頭で対決した今野さん＆白石さんがデュオ“有頂天”としてステージに現れた。「ファミレスで出会った俺たち～」という白石さんの語りから『有頂天がとまらない』につなぎ、そして2曲目の『曖昧ネットだーりん』へ。ステージを走り回っての観客サービスをしながらも、歌の中にアドリブをまぜたりと、素晴らしいパフォーマンスを見せていた。歌の途中で、今野さんが白石さんに飛び蹴りを繰り出すシーンがあったが、今野さんは「これまでで一番いい蹴りだった！」とうれしそうに言い、白石さんは痛そうにしながらも「さすが……本番に強い女……」とほめていた。
第3部の9曲目は、平野さん＆加藤さん＆福原さんによる『かえして！ニーソックス』。作中のこなたたちと同じチアガールの衣装をまとってステージに現れた3人は、今野さんたちをもしのぐ勢いでステージを縦横無尽に使い、観客をよりアツく盛り上げていた。そしてこの曲が終わると、3人と同じチア衣装をまとった水原さん、相沢さん、長谷川さん、茅原さん、清水さん、ささきさんがステージに登場。平野さんが「全員がそろいました！ 次はもう何やるのか、皆わかってますよね!?」と問いかけると、会場からは期待に満ちた大歓声が！ 「メンバー全員が、時間のない中で一生懸命練習して、やっと完成させました！ でもここは、皆で歌って踊っていただきたいと思います！ 準備はできてるかーい!?」という平野さんのシャウトにひときわ大きな歓声が巻き起こり、そして『もってけ！ セーラーふく』を会場と一体になって歌い上げた。TVアニメの最終回でキャラクターたちが踊ったダンスを声優陣が素晴らしいクオリティで再現すると、それに答えるように会場はいっそうヒートアップ！ この日最高の熱気と歓声に、武道館が包まれた。
この曲が終わると、イベントも終わりの時間に。今野さんの「皆さん忘れているかもしれませんが、紅白歌合戦なんですね」という言葉で今日の“主旨”を思い出したところで、観客による勝敗判定が行われた。その結果は――僅差で白組の勝利！ 勝利を祝して白組リーダーの加藤さんが「こんな大きなステージで踊ったり歌ったりできて、本当にうれしいです。今日は、来てくれてありがとうございました!!」とコメント。紅組リーダーの平野さんも「負けちゃったけれど、この会場に来てくれた皆が『らき☆すた』ファミリーじゃないですか！ 皆一緒になって楽しめたのがうれしかったです!!」と感極まった様子で話してくれた。
最後のアンコールでは、『組曲「らき☆すた動画」』をこの日歌を披露したほぼ全員で歌い、長時間のライブに付き合ってくれた観客にゲストを含めた全員であいさつすることに。最後は平野さんの「こなた風に言うと、「あじゅじゅしたー！」」というお礼の言葉と、今野さん＆白石さんの締めの言葉で武道館での長い1日に幕が下りた。
(C)美水かがみ／らっきー☆ぱらだいす
■らき☆すた in 武道館 あなたのためだから 概要
【開催日】2009年3月29日 15：30開場、16：30開演
【開場】日本武道館
【セットリスト】
■第1部
01.宇宙鉄人キョーダイン
02.寝・逃・げでリセット！
03.どんだけファンファーレ
04.しすたー・うぉーず
05.みにまむテンポ
06.100％ナイナイナイ
07.も、妄想マシーン。
08.すげえんだって・ヴァ！
09.黙っと休み時間
10.だよな3秒たまには5秒
11.こすぷれノこころえ
12.結婚なんてさパッパヤー
13.女はヨメとムスメだけ
14.背景放題やりほーだい？
15.幸せ願う彼方から
■第3部
16.三十路岬
17.俺の忘れ物
18.かおりんのテーマ
19.恋のミノル伝説
20.コスって！オーマイハニー
21.悠長戦隊ダラレンジャー
22.有頂天がとまらない
23.曖昧ネットだーりん
24.かえして！ ニーソックス
25.もってけ！ セーラーふく
■アンコール
26.組曲「らき☆すた動画」
