円谷プロ 中国子会社を解散 中国でアライアンス戦略に切替
特撮映像作品の製作、ライセンス管理を行う円谷プロダクションは、中国子会社の上海圓谷策划有限公司(上海円谷)を12月15日に解散し、事業清算する。円谷プロダクションの親会社であるティー・ワイ・オーが、11月27日に明らかにした。
上海円谷は1995年に設立、同社の中国ビジネスの拠点として、主に市場調査やライツビジネスなどを行ってきた。平成20年の売上高は3千万円程度を見込んでいる。
しかし、ティー・ワイ・オーによれば、上海円谷がこれらの業務を行うよりも、中国の代理店等の中国市場に精通している企業と連携を取るほうが今後は効果的なビジネス展開が出来ると判断した。
ティー・ワイ・オーは昨年10月に円谷プロダクションを子会社化して以来、同社のビジネスについては国内外の有力企業とのアライアンス戦略を取っている。先頃も、タイの有力企業DREAM EXPRESSとウルトラマンシリーズの事業展開にあたり現地代理店の正式契約を合意したばかりである。また国内ではバンダイとの資本業務提携を行っている。
今回はこうしたアライアンス戦略を、中国でも進めることになる。今後は上海円谷が行ってきた業務は中国代理店などに引き継がれる。そのうえで、同社の有力コンテンツであるウルトラマンシリーズ等の中国展開の強化を目指す。
円谷プロダクションの事業の再編とビジネス再構築はかなりのハイピッチで進んでおり、今後はティー・ワイ・オーグループ全体のビジネスにもよい影響を与えそうだ。
円谷プロダクション
http://m-78.jp/ティー・ワイ・オー
http://www.tyo.co.jp/