■月刊電撃ホビー2009年1月号
●機動戦士ガンダム00P
FILE:14
タイトルは「SEFER RASIEL」
今月は一気にネタバレと今後の伏線大量発生。
グラーベは直接ヴェーダにリンクして資料を閲覧する。
※ティエリアと同じ?
彼は専用の端末からヴェーダにリンクし、組織のメンバー候補の
情報に関してのみ高いアクセス権限を与えられていた。
彼が見ていたのは「リーサ・クジョウ」のデータ。
元AEU軍戦術予報士でユニオンの国際大学で戦術予報士の
資格を得ている。戦術で戦闘の早期解決をはかり、
被害を最小限に抑え、人命を救うことを理想とする戦術予報士。
だが、人革連軍によって占拠されたAEU施設の奪還作戦で
彼女はパイロットだった恋人を失っていた。
施設の奪還作戦を2人の優秀な戦術予報士に競わせた
担当指揮官が原因だ。
2人の戦術予報士のうち1人はクジョウ、もう1人はマネキン。
マネキンは大学在学中に数々の紛争の勝利に関係した稀代の天才。
担当指揮官は2人別々に独自の作戦プランを立てさせた。
そして2人の立てたミッションプランは両極端だった。
施設に入ったクジョウ部隊が最初に発見したのは人革連兵士に同行する
マネキンのヘリオン部隊、同時刻にマネキン部隊も施設の中で
ヘリオン部隊を発見する。
2人とも敵味方の確認作業を指示したが、両方の部隊とも功績を
あせったパイロットが戦闘を開始してしまった。
施設奪還のミッションが2人の戦術予報士を競わせていることを
パイロットたちも知っており、自分達の術予報士を勝たせたいと
願う思いが同士討ちへとつながった。
数分後に味方同士であることが確認されたが、双方の部隊には
多大な被害が出、クジョウの恋人も参加していた。
グラーベは「戦いの悲劇を経験した者は、組織の理念に共感する」
ことを間違いないと思っていたが悲しみに沈む者をハイエナのように
見つけ出し、仲間に引き入れるのは余り気持ちが良くないと思っていた。
そのころモレノの医務室にはシャルが定期治療のために訪れていた。
モレノは先日のニール・ディランディ尾行の際に変装した
サングラスが気に入り、そのまま日常でも使い続けている。
「プルトーネの惨劇」で大量のGN粒子を浴びたシャルの細胞は
重度の障害を起こしていた。テロメアが損傷し、再生治療も出来ない。
細胞分裂が正常に出来ないということは新陳代謝ができず、
普通なら生きていくことも出来ない。
シャルを救ったのはガンダムマイスター874がもたらした情報だった。
874は細胞異常を修復するナノマシンを提供した。
テロメアの修復は使いようによっては不老不死も実現する。
モレノはシャルの治療と平行してGN粒子の毒性研究を続けた。
ヴェーダもモレノに対して医療関係のデータへのアクセスを許可した。
ヴェーダの中に蓄積していた医療や生物学のデータは膨大で
とても武装組織が必要とするものではなかった。
数年前。まだ超兵E-057の脱走事件が起こる前の話。
「ガンダムマイスター874」に肉体を与える計画が持ち上がった。
第三世代として武力介入に参加するために必要だからだ。
目の前のカプセルには(オープニングのティエリアと同じもの)
「3」とつけられており、その中では874の肉体が製造されていた。
874の肉体は人間を参考にして作られたものであり、生体高分子によって
構築されている。あらかじめ人工的に作られた60兆以上の細胞を
ブロックを積むように組み上げて作られたものだ。
生まれて数時間しかたっていないのに人間の10歳に近い外見を
持つこの肉体は人間とは異なり受精卵から発生したものではない。
そのためこの肉体は不老であり、成長することもない。
そして体の中には人間にはない多くのナノマシンを持っていた。
874はこの肉体を自分が使う事は命を奪うのと同じではないかと考えた。
プルトーネの惨劇によってルイードとマレーネを失って以来
874の計画に対する考えが変わったためでもある。
874はヴェーダにアクセスし、自分の意志を伝えた。
ヴェーダは874の意志を尊重し、製造された肉体に「887(ハヤナ?)」の
人格データを与えて独立した存在として生かすことを決定した。
時は戻って2302年。
グラーベたちが超兵E-057の追っ手を全滅させた事件に
新たに注目する者たちがいた。
次世代開発技術研究所。
ティエレンに変わる新しいMSを開発するための組織だ。
偶然、ガンダムラジエルを目撃した次世代開発技術研究所・所属の
パイロットからもたらされた情報によって次世代開発技術研究所は
ガンダムラジエルの鹵獲に動き出した。
ラジエルを目撃したのはデルフィーヌ・ベデリア中尉と超兵の
レナード・ファインズ特務少尉。レナードは超人機関から派遣された
超兵だが能力はそれほど高くないようだ。
2人はティエレンタオツーのプロトタイプともいうべき
「ティエレンチーツー」に搭乗し、罠にかかったラジエルに向かう。
超兵E-057の新しい情報という罠に落ちたグラーベだがあせりはなかった。
彼はヒクサーの駆るGNセファーが向かっていることを、そして
合体したセファーラジエルの能力の高さを知っていた。
以下次号。
次号もまた「SEFER RASIEL」
P54-55では「ティエレンチーツー」の設定掲載。
本来はティエレンの次世代用に開発されたがその前にデータは
「タオツー」に生かされた。
ガンダムの出現というイレギュラーにより
次期主力機「MSJ-07」が完成する事はなかった。
P58にはデルフィーヌ・ベデリア、レナード・ファインズ、
ヒクサー・フェルミ(00F)の設定及び解説。
デルフィーヌはチーツーの後部座席担当。赤毛。
子守のような任務を嫌っている。レナードには
デルではなくベデリア中尉と呼ばせようとする。
レナードは超兵だが能力は余り高くないようだ。
精神的にはまだまだ幼く、デルフィーヌに甘えたいと
思っているが口に出せない。金髪のくせっ毛。
来月から00Pファン投稿コーナー
「ソレスタルビーイングブリーフィングルーム」も開始。
■月刊ホビージャパン2009年1月号
●機動戦士ガンダム00V
P72-75
今月はティエレンジィージュー。
黄土色に赤いラインが入ったブルドーザーのようなイメージ。
地球連邦発足以降も軌道エレベーターの防衛に使用されたMS。
連邦軍のMSが太陽炉搭載型に移行する中で、使用され続けた。
軌道エレベーターのカーボンレールを移動することで機体が安定し、
さらに無限ともいえるパワー供給を受け続けられるため
大出力のリニアカノンを装備している。
エイミー・ジンバリストのキャラクター設定も公開。
彼を英雄視する人は「鋼鉄のカウボーイ」
憎む者からは「統一世界の悪魔」と呼ばれた。
子供時代は女の子として育てられた反動からか?
女性に対してだらしなく、いくつものスキャンダラスな
逸話を残している。