第4周故事卡
STORY No.10 ロックオン・ストラトス
デュナメスリペアの超々距離射撃によるブリジア反対勢力の
殲滅……ったく、スメラギさんも無茶を言ってくれる。
俺の心の声が聞こえたのか、刹那が俺を見た。
「なんなら、狙撃手を務めてもいいが」
「心を読むなよ、イノベイター。俺がやる」
刹那は複雑な表情をして黙り込み、本来の作業に戻る。
厭味な言い方なのはわかっていた。しかし刹那には自分が
イノベイターであることを自覚してもらわなきゃなんねぇ。
イオリア爺さんの言う『来るべき対話』のためにも。
「よし、高濃度粒子タンク、デュナメスに接続完了」
コクピットに乗り込み、スナイプシステムを作動
果たして、兄さんほどうまくやれるかどうか。
ま、それでもやるのがソレスタルビーイング。
そうさ。だからさ。狙い撃つぜ───!
STORY No.11 マリナ・イスマイール
マリナ・イスマイールは、アザディスタン王宮の私室でブリジア軍解体完了を告げるニュース映像を見つめていた。
懸念された反対勢力の横やりもなく、胸をなで下ろす。
親友であるシーリン・バフティヤールによると「一個師団の軍を派遣した」そうだから、大丈夫だとは思っていたが。
ブリジアは平和を求める英断をし、それを断行した。
今度は私たちアザディスタンの番だと思う。
前政権時代、中東政策によって民の多くがコロニーに強制移民させられ、未だその安否がわからずにいる。
まず、彼らを祖国に迎え入れる準備をしなくては。
そのためには、現連邦政府の協力が不可欠である。
旅立ちの準備を始めたマリナ・イスマイールは気づかない。
ブリジアの軍解体に、ソレスタルビーイングが絡んでいたことを、刹那・F・セイエイの存在があったことを──。
STORY No.12 沙慈・クロスロード
沙慈・クロスロードが、軌道エレベーターの作業員に就いて半年が過ぎた。
コロニーではなく軌道エレベーターを選んだのは、
恋人であるルイス・ハレヴィを看護するためである。
ルイスは左腕の再生治療が無事成功したものの、
アロウズでの生活が心的外傷後ストレス障害――PTSDを引き起こしていた。
彼女が悪夢から覚めるには、まだ時間が必要なのだ。
「ガンダム」その単語を聞き、沙慈は作業の手を止めた。
声のほうを見ると身なりのいい男たちが、リニアトレインの方へと向かっていく。
おそらく旅行かなにかだろう。
男の一人が、仲間たちに熱く語っている。
「クルーザーでブリジア近くに通ったときいたんだよ。
ほら、5年くらい前にテレビで映ってた緑色の機体で――」
沙慈は作業に戻った。
それは嘘だ。彼らがそんなヘマをするはずがない――。
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TO某人 金属化的刹那是不是这种形态:cool: