2004/07/17 >> トレーキ
期待はしていましたが、いまいちでした。
絵はさすがだと思いますよ、でもそれだけです。
大友監督はこの出来でいいと思ったのだろうか?
周りはなにも言わなかったのか?あるいは周りに監督が振り回されたのか?世界戦略を考えているからこれでいい? ならもっとアクションとギャグと可愛らしさと分かりやすさ、善悪の明確化をきっちり描ききらないと中途半端なお話になります。せっかく主人公が空を飛び回っていてもまったく爽快感が感じられない、笑わせ方もヘタです。ほんとに海外の客はこれで喜んでくれるのだろうか?お子ちゃまに?それともジャパニメーションおたくに?どんな層にアピールしたいのかよく分かりません。お話がヌルいのです。
大友らしさということなら近年公開された「ハルク」の方が大友イズムに溢れていたと思う。地下基地に降りる斜めレベーターはただのパクリだとして、ハルクの苦悶の表情を初めとして愛犬バトルの顛末や、基地から脱出したあとの戦車との絡み、戦闘ヘリとの鬼ごっこ等の中にブラックな笑いとシュールさがなんとも漫画家大友克洋を感じさせたものです(w
お話が退屈なので途中から絵を観ながら来年?公開されるであろう「ライラの冒険」のイギリスの描写が私的にピッタンコだと思ったので脳内アニメ「ライラの冒険」を妄想し満足して帰ってきました 。