「はじめたいキャピタルGの物語」
【ストーリー】
宇宙世紀と呼ばれた時代から千余年。宇宙には地球から1区間1000kmごとにスペース・ゲートと呼ばれる中継基地が浮かび、それを12本のケーブルで結んで、円盤型ゴンドラが時速七百キロで移動する。そんな宇宙エレベータ「キャピタル・タワー」が運行されている時代。キャピタル・タワーのメンテナンス要員の養成専門高校に通う男子生徒ベリル・ゼナムは、卒業記念の実習演習でキャピタル・タワーのケーブル交換作業をするため地球から宇宙へと踏み出していた。メンテナンス用のマンマシーンに乗り込み、ゴンドラの外へと飛び出すベリル。するとそこにゴンドラを襲撃する謎のマンマシーンが! 女海賊アイーダとベリル。運命の出会いであった…。
【登場人物】
▼ベリル・ゼナム
宇宙エレベータ「キャピタル・タワー」のメンテナンス要員の養成専門高校の男子生徒。飛び級で二学級特進したエリート。親が実力者のようだが…。
▼ノレド
ベリルの高校の隣のフラワー学園の女子生徒。ベリルの友人。タブーは何でも破ってしまう女子と言われているが…。
▼アイーダ・クロノス
パネルに“G”と表示されるマンマシーンを操るティーンエイジャの少女。ピンクに染めた長髪、透明なブルーの瞳、腕に赤い髑髏のマークが描かれたパイロット・スーツ。宇宙海賊を自称するが、その正体は…。
【メカ】
▼マンマシーン
身長十数メートルの四本のアーム、二本足の人型マシーン。ベリルが乗る機体はケーブルの交換作業用。アイーダが乗る機体は過粒子砲で武装している。
新作小説といっても、わずか8Pのプロローグだけで「未完」と打たれて終わっています。おそらく「Ring of Gundam」のパイロットフィルムと同様、富野監督の頭の中にはこんな構想もありますよ、といった程度のものなのでしょう。残念ながらつづきに関しては何のアナウンスもありません。しかし、がっかりするのはまだ早い。ガンダムエース2010年12月号の愛読者アンケートハガキには、「一番面白かった作品」「次に面白かった作品」「一番つまらなかった作品」を選ぶ項目があり、この「はじめたいキャピタルGの物語」もちゃんとリストアップされているのです。ならば読者の反応がとても良ければ、つづきが連載される……かもしれません。ここは富野ファンが一致団結して、ハガキを送りましょう!(>ω<)