愛乃叔父俊為が派閥形成の為に自分の嫡男である俊成と結婚させようとした渡瀬隆祐の長女。武蔵で開始したときの正妻。
人見知りは激しいほうだが、心許した相手には甘えてくるし、物事をキチッと言うようになる。
ひとつのことに熱中しやすいので本などを読み出すと周囲に気づかない。
意外と嫉妬深いところもある。
東条景勝武蔵選択時の主人公。数年で武蔵の太守にまで登り詰めた偉大なる先代東条影綱(とうじょうかげつな)の嫡男。元服前に父親を亡くしたが、叔父の東条俊為(とうじょうとしため)が後見人となり擁立される。
渡利義春景勝の父親である景綱の代から仕える家臣。優れた軍略家として近隣に聞こえる。
渡瀬隆祐江戸城城主であり、渡瀬愛乃の実父。曲がったことは嫌いで、実直な性格。先代景綱と激動を生き抜いた。
郁高嶺景勝に従属している安達家の長女。開始国が上野、下野の二カ国の場合の妻。きらびやかな色彩や京文化を好み、言いたいことはキッパリ言う。すこしキツめな印象を受ける顔つきのせいで誤解されやすいが、心根の優しい穏やかな女性。
高嶺景勝上野、下野を領する大名。野心多く力の為、家の為に戦をする、戦国ではあたりまえの思考の人物。まだ若年ながら戦の手腕はたいしたもの。
高嶺綱保高嶺景勝の弟。兄を慕っており、家の為に力を貸してくれる。少し乱世を知らないというか純粋な為、黒を白としてまた黒を灰として見れない。武芸を好み正々堂々が似合うこの男はその性格ゆえに短命という運命を背負う。
安達興経下野でかなり勢力の強い国侍。郁の父親でもある。戦の手腕すばらしく、景勝幼き頃の指南もした。知恵ごとは尋家を頼るが、この二人が働いたときの功績は目を見張るものがある。
奈結敦岡家に従属している安房の清里成澄の長女。咲都とは姉妹で、こちらが姉。主張は少ないのでおとなしい印象を与えてしまう。
ストレスを内にため込むタイプなので、適度に発散しないと大変な事に……。以外にも、ここぞというときに弱い極度のあがり症。
敦岡景勝大名である敦岡唯重の弟。行動過激な兄にも意見し、民、家を大事に考える武将。景勝を擁立し、唯重を廃止しようとするものに説教するほど潔癖なところもある。
敦岡唯重下総、上総、安房を治める大名。酒に溺れ色情家。暗愚ではないが、行動が過激。その為、治安は乱れ民は疲弊し国は崩壊の危機を迎えていた。景勝に「隠居」を勧められるが、これを幽閉してしまう。
清里成澄安房勝浦城城主。奈結、咲都の父親。敦岡勝唯の侵攻をよく防ぎ戦ったが、降伏の代償として右目を失う。
咲都清里家の次女。奈結とは姉妹。
口には出さずに態度だけ示すことが多く、基本的に人の言うがままである。この性格ゆえ、姉である奈結は常に心配している
敦岡勝唯敦岡唯重、景勝の父親。すでに隠居し、気ままな暮らしをしているが表向きだけのこと。力で屈服させるやり方を好み、唯重に教えてきたのもこの男。
鷲家保輝敦岡唯重の側近。知略に長け、その勲功数知れず。
野部幹房清里成澄麾下。武勇誉れ高い老将。成澄が右目を失ったとき、己の不甲斐なさを恥じ、左目をえぐりとった。
夏葵望月家の三女。長女(琴)、次女(瑚蘭)はすでに嫁いでいる。姫ばかりで嫡男となりえる男児が生まれなかった為、望月家を支えようと男装している。相模を選択したときの正妻となる。
望月景勝里見克徳が次男で、元の名は里見景克。望月勝久にいたく気に入られ、夏葵の娘婿となり相模を治める。戦は好まないが、民を苦しめるものなど悪は許せない。
里見克徳婿養子となり望月家の家督を継ぐ里見景克の実父。望月勝久とは兄弟で、二十一歳の時に里見家へ養嗣子となる。温厚な性格ではあるが戦となると人が変わったように果敢に戦う。
望月勝久相模小田原を領する大名。里見景克を婿養子にし、家督を譲る。琴、瑚蘭、夏葵の父親。うち、正室の子は夏葵だけである。先見の明と人情に厚い性格で相模を纏め、先代から譲られたこの小田原に善政を尽くし確固たる基盤を築く。
真汐彦根家の五女であるが養子。実父は前原尚生。健気な可愛さがあり、なついてしまう動物のような性格。まだあどけなさのほうが勝り、躰のほうも成熟しきってはいない。常陸を選択した場合の正妻となる。
斎藤景勝常陸を治める大名。先代影親から続く高嶺家との因縁に固執している。高嶺家を討滅し、自分の代で因縁を断ち切りたいと思っている。
芹京四郎元浪人であったが内紛のときに斎藤景勝につく。これで勝ったら雇ってくれと約束したので近衛衆という異例の出世をした人物。豪快な性格で酒も豪快。「芹」という名字で呼ぶのを嫌うので、皆「京四郎」と呼ぶ。
彦根頼禎常陸小田の国侍で真汐の養父。数年前の戦で真汐の両親を巻き込み、殺してしまった。その罪悪感ゆえに真汐を養女にし、育ててきた。愛娘のように可愛がる。