漫画家・横山光輝さん=杉田賢治写す
「鉄人28号」「魔法使いサリー」「三国志」などで知られる人気マンガ家、横山光輝(よこやま・みつてる、本名・光照=みつてる)さんが15日午後10時29分、東京都内の病院で亡くなった。69歳だった。葬儀の日程は未定。自宅は豊島区千早2の26の14。15日朝、火事で大やけどを負い、入院していた。
1934年、神戸市生まれ。高校在学中からマンガの投稿を始め、貸本マンガでデビュー。
56年、児童雑誌「少年」に連載したロボットマンガ「鉄人28号」で注目を集める。奇抜な構図、スピーディーな展開が斬新で手塚治虫さんの「鉄腕アトム」と人気を二分した。またテレビアニメ化もされた。続く「伊賀の影丸」では忍者ブームも起こした。ほかに少女マンガ「おてんば天使」「魔法使いサリー」や、「バビル2世」「ジャイアントロボ」「仮面の忍者赤影」などヒット作を連発。徹底して娯楽性を追求したスケールの大きい作品を発表し続けた。
また、「三国志」「徳川家康」など中国史劇、歴史時代ものも描き、大人をも魅了した。「三国志」は連載40年全60巻におよぶライフワークとなり、91年日本漫画家協会賞を受賞した。
◇漫画普及の原動力だった
漫画家、永井豪さんの話 ドラマ作りがうまく、題材が豊富で、そういう横山作品の存在が、マンガが世間に広く受け入れられる原動力の一つになった。大きな人が亡くなってつらいです。僕のロボットマンガ「マジンガーZ」はアトムと鉄人のおかげで生まれたようなものです。
毎日新聞 2004年4月16日 0時04分
www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jinji/news/20040416k0000m040127000c.htmlheadlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040415-00000415-yom-soci
其宅於今晨6時起火,送院後延至15日10時26分不冶,享年69歲