引用第24楼狸狸狐于2011-04-10 21:15发表的 :
「緒花ちゃーん」
本館から満館に向かう渡り廊下を奈子が息を弾ませて降りてくる。その時緒花は、開け放たれた窓から上半身を乗り出して、小間の温泉街を包みこむ静穏な春の光を敏感に感じとっていた。
唐突に花の髪飾りを揺らした早春の冷たい風が、固く守られた貞操を脅かし、緒花の、やわらかかくあまりにも敏感なその部分に触れたような気がして膝を閉じた。
「泡まみれ研修今からだからだよね?これ、必要だから」
菜子が二本のモップを緒花に手渡す。
「モップですか?デッキブラシじゃなくて?」
「まあ!ブラシだなんて…・・あなた、きっと、すごく大きな声出すわ」
菜子はふっくらとした頬に紅をさすと、好奇心を微笑みにまぎらわして緒花の背中をポンと押した。無垢な仲居見習いをからかうように、白いモップの先が揺れた。.......