4月11日
●曇り~微雨
昨夜は友たちと遊び過ぎで、ちょっとだけ気づかなかったのに、コーヒーを飲みすぎだった。正確的にいう、カフェインを摂取しすぎによってカフェイン中毒になってしまったのだ。
結局は起きていてのか白日夢でも見ていてのか、無意識状態で横になるまま朝6時まで寝ていなかった。苦しくて何度も春香お姉さまの部屋に行ってお助けを貰おうと思っていたが、もし春香お姉さまにこんな馬鹿な私を知られてしまったら…。ふうー。うぬ~。
最悪だったのは、朝8時半のアラームが全然聞こえなかったので、出掛け予定の10時半まで寝ていた。
夏奈はいつものバカヤロウだから、そのアラームも全然聞こえなかった様子で、私が慌てて起きた時点にもまた馬鹿らしい寝顔していた。昨夜は、もし私が二度寝をしたら、なぐっても絶対私を起きろって言ったのに。まあ、夏奈は馬鹿野郎だからな。
とにかく、バイトは遅れなくてよかった。
昨日の引き続きで、今日もあるビルの前で無料風船の配布するバイトだった。赤い風船に黄色のウサギさんのコスプレイ、たしか似合うコンビだよな。しかし、今日はどうにかすこし慣れたみたいけど、ウサギさんのコスプレイにはやはりちょっと苦手で、恥ずかしかった。
無料の赤い風船をあげると、誰もうれしくなった。赤は愛でふわふわの風船は夢のようなものだからかな。みんなの笑顔、特に子供たちの笑顔を見たら、私もどんな辛い時でもなんか元気になれそうな気がした。
でも今日のバイト中、一番うれしい事は「風船フェアリー」に言われたことなんだ。小さい女の子に風船を渡した後、突然「ありがとう、風船フェアリー」って言ってくれた。そして隣にいるお母様も「あらら、優しいお姉さんから風船もらったわね。よかったね~」って。その時私は胸にギュッと超うれしくなっていて、本当に幸せな気持ちだった。春香お姉さま、私もついに、ついに…「優しいお姉さん」に一歩近づいているんだ。この愛と夢を届くバイトをやっていて、本当によかった…。赤い風船と人々の笑顔をこの町に満ちている場面は、私にとって最高のイスターギフトなんだ。
あと、オタクであるボスも「ベルダンディ知っているかい?おまえをバルーンダンディという愛称を付けようか」っと。でもそのレベルの女神さまっぽい愛称は春香お姉さましかふさわしくないと思っていたから、当然断った。
もう寝なくちゃ。明日も明後日も風船フェアリーにならなくてはいけないから。そして、この春休みの後は新学期だな。ついに高校の最後の一年が来たのか。すこし寂しい気分だが、今日もすごく疲れたが…千秋、頑張ろう!まだ頑張れるんだ。
※この日記に掲載していた内容はすべて架空のものです。実在する人物、団体とは関係ありません。ご了承ください。