:D 今天是七夕算是庆祝一下吧!
まずは「1.原始七夕伝承」「2.異郷訪問説話」「3.中国での起源」の項目で、七夕伝承が生まれるまで、その伝承の伝わり方などについて触れることに致します。
次いで、日本にいつお話が伝わったのか、伝わってから行事になるまでを追って見ようと思います。最後にまとめの年表と参考文献の一覧をつけております。内容に入りまして各項目に(A1)などと記載されている箇所は、参考文献一覧の通し番号であります。また(注)は各ページの下段にあります。
太古におきまして、世界樹又は宇宙樹と呼ばれる信仰がありました。それは地上と天の中心の北極星とを結ぶ、宇宙の軸としての特別な「樹」でありましたが、地球の歳差運動により、北極星は「こと座のベガ星」から「こぐま座α星又はβへ」と徐々に移動してしまいました。
ここに世界樹は東西と言う方向に分裂致します。東と西それぞれに言わば神が出来ました。それが「西王母(せいおうぼ)」と「東王父(とうおうふ)」であります。この信仰がやがて「織姫」と「彦星」に変化して行った様であります。そして七夕説話に基づいた乞巧奠(きこうでん)を、宮中行事のとして初めて行なったのが楊貴妃と玄宗皇帝でありました。
日本へは神戸市博物館所蔵の桜ヶ丘銅鐸に刻まれている「水辺の西王母」からしますと、まだ銅鐸を造っていた時代に説話はすでに伝わっていたようであります。そして神話の時代には機織りの神:倭文神となったようで、朝廷の織部省にいた「葛城」という機織集団が説話と何らかの関係を持ったようであります・・・。
最初に七夕の行事をしたのは持統天皇であると言われておりますが、それは七夕の行事であったのでしょうか、それとも亡き夫「天武天皇」の供養であったのでしょうか・・・
それでは個々の項目に移る事に致しましょう。