ジャンプの巨弾新連載「D.Gray-man」でXserve
[ ヌルヌルアーカイブ ] / 2004-06-02
今週のジャンプがアツイ。アツ過ぎる。
空島篇が終わったとたん、まるでミルキーウエーを昇っていくがごとくオモシロ島へ軽やかに舞い上がった「ワンピース」、毎回緊張感の糸を淡々と手繰り寄せる「DEATH NOTE」。etc...etc...
一方、鬼才・荒木飛呂彦はついに充電が必要な作家となってジョジョPart.7こと「スティール・ボール・ラン」の2nd Stageを依然あたため中であり、「HUNTER×HUNTER」も6月半ばまで休載。変態じじぃがいたいけな少女型ロボットをいつしか性処理エロボットにしようという反社会的内容がついにPTAの逆鱗に触れたのか、「無敵鉄姫スピンちゃん」が一部で惜しまれつつもあえなく打ち切りに……。
泡沫の流れが絶えぬがごとく、常に諸行無常な弱肉強食少年誌――ジャンプ。
そんななか、久々に新星誕生! と思える新連載がッ。
「D.Gray-man」。
マジですばらしい。「鋼の錬金術師」と同じく19世紀ヨーロッパを壇上とする舞台設定に、大友克洋が丸8年かかって作った「スチームボーイ」も公開を間近にひかえ、いま巷で旬な「スチームパンク」をエッセンスとして加えつつ、メガネッ娘の萌えキャラも忘れない。
そして、大文字の少年マンガの始まりとして驚異的な完成度を誇る連載第1回の内容。説明的過ぎず、捨てストーリーにならず、これから始まる一大サーガへの期待感を煽りつつ、見事に導入の役割を果たす。そう、単純にすごい。その市場規模からいろいろと制約とプレッシャーの多い少年マンガ、それも最大看板のジャンプというブランド上であるにもかかわらず、である。数年に一度クラスのデキと言ってもいいかも。あと、絵がいい。小畑健と萩原一至を足して2で割りつつ、矢神健の野暮っぽさと、絵本的な想像力を喚起するファクターの存在も感じた。思うに、このまま順調にいけば、「るろうに剣心」くらいのヒットは軽く飛ばすと思うなぁ。
ゲーム化権は規定路線でバンダイか、それとも、コナミがまた日参してもぎ取るのか。いずれにしろ、今後数年間のマーチャンダイジングで、世界で数百億~数千億規模の経済効果をもたらすくらいのポテンシャルを感じた。
企画的には、先に挙げたなかではいかにも「鋼の錬金術師」の後塵を拝しているのがまる分かりだが、よくこれほどの作家を発掘してきたなぁと思わざるをえない。きっと、天下のジャンプ様としては、ガンガンごときにハガレンをもってかれたのが、よっぽどくやしかったのだろう。この構図って、宇多田ヒカルのカウンターとして倉木舞衣が登場したのに似ている。しかし、倉木は洗練されたスタッフワークが生み出した物言わぬ歌姫だったのに対し、こちらはソロの生涯一漫画家だ。とはいえ、優秀な編集はついているんだろうけど。しかし、やっぱ原作者がいないってのもかなりの高ポイント。なんつーか、やっぱ一人の手で出来上がってくるものは、絵とストーリーの密着感が違う。有機的に結びついている。それは、読んでいて気持ち良さに繋がっていく。
つーわけで、はやくも、アツイファンサイトも立ち上がっているようだ。つくづく、ネットってこういうときの反応が素直だなぁと思った。
南方网讯 在最新第27号的集英社《周刊少年JUMP》上,近期的新连载攻势第二弹爆发!星野桂的《D.Gray-man》刊载。开始了,人类的认知所不能企及的灰色时代之物语……这是一群被神的魅力所吸引的人,为了埋葬不祥之物,他们像黑暗一样出现了!银发的少年,左手有着什么样的秘密(寄生兽?)呢?十字架的力量在黑和白的夹缝中强大……
在下也没看过。中文介绍好像就这么多。