ひだまりスケッチ×☆☆☆
原作 : 蒼樹うめ / 監督 : 新房昭之
キャラデザ・総作監 : 伊藤良明 / アニメ制作 : シャフト
浮かび上がる『新吸血鬼譚』の姿
アニメ化が発表され、続報への期待が膨らむ『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』。
まだ詳細の見えないTVアニメ版について、原作者の環望氏にその魅力、見どころをうかがった。
――アニメ化が決定したときの率直なご感想はいかがでしたか?
「デビュー20年目にしてやっと!」という感じですね(笑)。
――アニメの監督は新房監督ですが、これを聞いたときはどう感じましたか?
実は僕、新房監督の大ファンだったのでかなり驚きました(笑)。新房監督は、アクションシーンのカッコいい作品を昔作ってらっしゃったんで、あんな風にしてくれたらなぁと思います。例えば『新・破裏拳ポリマー』OVA版とか、『The Soul Taker』とかですね。僕が個人的に一番好きなのは『てなもんやボイジャーズ』っていうめちゃめちゃなギャグアニメなんですけどね(笑)。
――原作と異なるシーンも存在するのでしょうか?
アニメスタッフの方々がアニメ用に原作とは異なるアプローチをなさってます。それを説得力を持って描いて下さっているので非常に満足しています。原作ファンも含めてみなさん納得してくれるんじゃないでしょうか。また、これに関しては今後スタッフの方々が、さらにどう変えてくるのかな、という期待もありますね。
――スタッフの方とのコミュニケーションは積極的に行っているのですか?
いつも打ち合わせに出させていただいていますが、その後に飲み会があるんで、仲良くならざるを得ないんですよ。でもこれが本当に面白いんです。なので皆、仕事は早くやるんですよね。「飲む時間なくなっちゃうでしょ!」って(笑)。
――先生の思うアニメの見どころは?
一番の見どころはやっぱりミナ姫ですね。ミナ姫っていうのは、一つの国を動かしている老獪な支配者であると同時に少女の一面も持っています。ですからミナ姫を気に入っていただければ、恐ろしい部分と可愛らしい部分のギャップを楽しめると思います。ときどき予想外の行動をするキャラクターなので、アキラ君と一緒にドキドキして下さい(笑)。
――原作の読者に、アニメで特に見て欲しい部分はありますか?
漫画では、主人公のアキラと吸血鬼のお姫様であるミナ姫とのラブロマンスがあって、お互いの違いをどう解消していくかというのが一つの見どころですが、アニメでは、ボタンの掛け違いがオリジナルで設定されています。その部分を脚本の吉野さんが「恋愛モノとか苦手なんですよ」って言いながらも丁寧に描いて下さっています。中味のある良い恋愛モノになっているので、ぜひその部分に注目してほしいですね。
――では、最後に読者にメッセージをお願いします。
アニメが始まるまでまだ日があるので「面白そうだな」と少しでも思ったらまずは原作を読んでいただければと思います。読み進めてもらえば初めわからなかった伏線も必ずわかると思いますので、じっくり気長に楽しんでいただきたいです。アニメも原作もよろしくお願いします。
原作官網:
http://www.comic-flapper.com/comics_pickup007.html#vpcomics動畫官網:
http://www.vampirebund.com/